韓国就活生の不満が爆発!就職したい1位の公企業に「不公平だ」と反発しているワケ

2020年06月23日 社会

韓国で3年連続、大学生が就職したい公企業1位に選ばれた仁川国際空港公社が、非正規労働者である保安検査員1900人を正規雇用すると決定したが、就活生の間で「不公平ではないか」との不満が噴出している。

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大卒者として公開採用試験のために準備してきた就活生の立場から見ると、“逆差別”になるとの反応だ。

6月22日、韓国大統領府ホームページに設置された国民請願掲示板には、「公企業の非正規職の正規職化をやめてください」というタイトルの国民請願が上がった。

「何もせずソウル大卒の待遇を受けている」

請願者であるAさんは、「(文在寅大統領の)非正規職撤廃の公約は、今後、非正規職選考を取り除いたり、子会社の正規雇用になったりするものだと思っていた。しかし現実はさらにひどかった」とし、「正社員の数よりも多い彼ら(非正規労働者)が正規雇用に転換するとは。そこに入ろうとスペックを上げて、勉強している就活生たちはもちろん、現職者たちになんの罪があるのか。努力する人たちの席を奪うことが平等なのか」と訴えた。

「公企業の非正規職の正規職化をやめてください」と訴えた国民請願

続いてAさんは「事務職の場合、TOEIC満点近くでなければ書類通過することもできない会社で、同様のスペックはおろか試験もせず、全員を正規雇用に転換することが公平なのか疑問だ。今回の転換者のなかにはアルバイトとして入った人も多い」と指摘し、「誰が大学の授業料を出してスペックを積み、時間もお金もかけたかったのか」と、公正とは言い難い正規雇用への転換手順に反発した。

この国民請願は、一日が過ぎた6月23日9時30分時点で4万5000人の同意を得た。1件の国民請願に対して30日間に20万人以上の同意が集まった場合、長官や首席秘書官を含む政府関係者が正式な回答を示すことになっている。

ネット上には、仁川国際空港公社の正規職転換者たちが集まったと推定されるチャットルームの会話内容が公開され、議論が巻き起こった。

匿名チャットルームの参加者は「アルバイトで保安検査員となり、2年の経歴を認められて年収5000万ウォン(約500万円)をもらっている」とし、「SKY大学(ソウル大学、高麗大学、延世大学の3大名門大学を意味する)を出て何になるのか。私は人が5年を使っているときに、お金を稼ぎながらソウル大卒並みの待遇になった」と正規雇用への転換を喜んだ。

匿名のチャットルーム

他の参加者も「特別にしたこともないのに、職員になってしまった」とし、「すぐに辞めようと思ったが、骨を埋めなければならない」などと述べた。

文在寅大統領の代表的な公約

先立って仁川国際空港公社は6月22日、非正規雇用の保安検査員1902人を請願警察として正規雇用すると決定した。仁川国際空港公社は今月末まで、保安検査員のほか、非正規労働者9785人も正規雇用に転換すると明らかにした。

「非正規雇用ゼロ」は、文在寅大統領の代表的な公約のひとつだ。文大統領は就任3日目の2017年5月12日、仁川国際空港で空港内の非正規労働者1万人の正規雇用転換を約束していた。

仁川国際空港

大学生が最も入りたい公企業1位の仁川国際航空公社に就職するためには、TOEIC満点・コンピューター活用能力1級は基本で、公認労務士、公認仲介士などの専門資格を所持した高スペック者が集まる競争に勝ち抜く必要がある。

しかしアルバイトなどで入った非正規労働者が、書類選考から2次面接まで5段階の競争を勝ち抜いて入社した正規雇用者と同じ立場になることについて、公正性の問題が議論されている。

ただ一部からは、雇用の安定性を高めるための過程であるため、理解すべきとの主張もある。非正規労働者は、解雇、一方的な契約解除といった立場にさらされている雇用脆弱層であるため、今回の仁川国際空港公社の正規雇用転換を通じて社会が変化するはずとの反応だ。

彼らは「劣悪な労働条件の非正規労働者がより良い処遇を受けることについて、なぜ剥奪感を持っているのかわからない」とし、「既存の正規雇用を奪うものでもない。誰もが雇用の安定を保障される権利がある」と正規雇用への転換に賛成した。

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