未成年女性などを脅迫してわいせつ映像を撮影し、SNSに流布した“n番の部屋”事件で最も悪質とされる“博士の部屋”を運営したチョ・ジュビン。
彼が逮捕時に着ていたフィラ(FILA)のシャツが、“ブレーム・ルック”(Blame Look/社会的物議を起こした人物のファッション)として話題になってしまっている。
この日、有価証券市場の韓国フィラ・ホールディングスの株価は前日比4650ウォン(22.30%)上がった1万5500ウォンで取引されている。前日の1万850ウォンに比べて約22%も急騰した。
ソウルの鍾路(チョンロ)警察署の留置場に収監されたチョ・ジュビンは、3月25日午前8時頃に警察署を出て、取材陣が待ち受けるフォトラインの前に立った。首に保護帯を付けてマスクを使わず、素顔を出したチョ・ジュビンは、フィラのロゴが大きく刻まれたシャツを着ていた。
これに対し、フィラ・コリアの広報チームは同日、記者たちに「国民的な怒りを買っている“n番の部屋”事件の主犯チョ・ジュビンがフィラ製品を着用してフォトラインに立った。主顧客層である10代と特別な疎通を続けてきているだけに、深い遺憾の意と戸惑いを禁じ得ない」という文書をマスコミ各社に送っている。
韓国では以前、脱獄囚のシン・チャンウォンが1999年の検挙時着ていたイタリア・ブランドのミッソーニ(Missoni)の模造品シャツや、朴槿恵(パク・クネ)前大統領を弾劾に追い込んだ“チェ・スンシル事件”のチェ・スンシルが検挙時に手にしていたトッズ(TODS)のバックとプラダ(PRADA)の靴などが“ブレーム・ルック”として話題になったが、同じようなことが起こるかもしれない。
実際に、2007年に学歴詐称で波紋を起こしたシン・ジョンアが、ニューヨーク空港に登場した際に着ていたアレキサンダー・マックイーン(Alexander McQUEEN)のTシャツとボッテガ・ヴェネタ(Bottega Veneta)のバックは関心を集めて、韓国で飛ぶように売れたことがある。
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