韓国で独島(竹島の韓国呼称)の近現代史を取り扱う写真展がスタートした。
韓国国会の議員会館1階では、10月22日より「独島の日」124周年を記念した展示会「大韓民国 独島愛70年史写真展」がスタートした。韓国では今年5月より、慶尚北道(キョンサンブクト)鬱陵郡(ウルルングン)が10月25日を「独島の日」と定めている。
写真展は、1945年8月15日に日本の植民地支配から解放されて以降、現在まで独島を守るため活動してきた代表的人物や団体にスポットライトを当てた内容となっており、解放以降の近現代史における“独島守護70年”の歴史的痕跡がありのままに伝えられている。
実施にあたっては、「国民の力」最高委員のキム・ミンジョン議員をはじめ、同じく「国民の力」に所属するキム・テホ議員とイ・サンフィ議員、そして韓国海洋科学技術院の鬱陵島・独島海洋研究基地、社団法人領土守護独島愛の会が共同主催を務めた。
また、「国民の力」のユン・サンヒョン議員、「共に民主党」のミン・ホンチョル議員、慶尚北道、鬱陵郡、独島広報館が行事を後援している。
同日行われた開幕式で、領土守護独島愛の会のキル・ジョンソン会長は「独島は地域・宗教・政党を越えてともに守らなければならない。光復とともに我々の懐に戻ってきた独島の意味を知らなければならない」と、独島の重要性を強調した。
写真展は、2004年に建国後初めて鬱陵島と独島の間の遠泳企画を実施し、独島開放の糸口を築いた領土守護独島愛の会のキル・ジョンソン会長の実践的な活動と、2014年の鬱陵島・独島海洋研究基地設立を通じて海洋研究の礎を築いた韓国海洋科学技術院の活動を通じて、独島活動家と団体の隠れた努力と情熱が込められた記録物で構成された。
写真展では、1954年に民間人が創設した独島義勇守備隊の活動、1964年に独島初の住民として生活したチェ・ジョンドクさんの人生、1984年に民間人として初めて慶北(キョンブク)警察庁の招請で独島に入島した歌手チョン・グァンテの独島愛が伝えられている。チョン・グァンテは『独島は我が領土』を歌ったことで知られる歌手だ。
共同主催者の一人であるキム・ミンジョン議員は、「独島は単なる一片の島ではなく、我が民族の愛国心が込められている島であり、先祖の血と汗を忘れてはならない。キル・ジョンソン会長や歌手のチョン・グァンテ教授など、独島活動家たちに感謝する。このような方々がいるからこそ、独島は健在だ」と伝えた。
鬱陵島・独島海洋研究基地のキム・ユンベ隊長も、「今回の独島70年史は、国民が簡単に見ることができない資料であり、独島の近現代史の重要な記録だ。独島の日を迎え、非常に意味のある展示会になるだろう」と話した。
開幕式に参加した「国民の力」政策委員会のキム・サンフン議長も、「日本が独島侵奪を中断するその日まで、独島守護活動は続けなければならない。独島守護活動に最善を尽くす領土守護神独島愛の会に拍手を送る」と激励の言葉を届けた。
また、チョン・グァンテは「これまで独島守護のために黙々と活動してきた70年の歳月を決して忘れてはならない。独島70年史は、日本の無理な主張を一喝する重要な展示会になるだろう。本行事を主催したキム・ミンジョン国会議員とキム・テホ、イ・サンフィ議員に感謝する」とし、「政府と企業には、独島団体に対する積極的な支援と関心を願う」と述べた。
なお、「大韓民国 独島愛70年史写真展」は国会で26日まで展示された後、今後は10月28日から11月8日まで高陽(コヤン)市のガオンギャラリー、11月11日から12月31日まで高陽市内の独島広報館で展示される予定だ。
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