aespa・カリナ出演!Netflixバラエティ『エージェント・オブ・ミステリー』PD語る“制作の裏側”とは【インタビュー】

2024年08月04日 話題 #Netflix

韓国で「PD(プロデューサー)に尊敬されるPD」として挙げられるチョン・ジョンヨンPDがNetflixと組み、今年6月に公開した『エージェント・オブ・ミステリー』は、韓国芸能界の次世代リーダーとされているコメディアンのイ・ヨンジン、イ・ウンジと、推理で優れた能力を持つ歌手ジョン・パクとGirl’s Day出身の歌手ヘリ、そして新鋭のaespa・カリナと俳優キム・ドフンなどが出演するアドベンチャー推理ジャンルのコンテンツだ。

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チョンPDはこれまで、tvN『ザ・ジーニアス:ゲームの法則』シリーズをはじめ『ソサエティ・ゲーム』(原題)、Netflix『悪魔の計略~デビルズ・プラン~』などのブレインサバイバルジャンルと、tvN『大脱出』や『女子高推理部』などのアドベンチャー推理ジャンルを手掛けてきた。

そんな彼を、人々は「バラエティ番組のポン・ジュノ」、「バラエティ番組のクリストファー・ノーラン」だと大きく褒め称えることもある。

チョン・ジョンヨンPD
(写真=Netflix)チョン・ジョンヨンPD

『大脱出』の長年のファンたちは、『エージェント・オブ・ミステリー』に対してさまざまな評価をした。

チョンPDの世界観を完璧に確立させたストーリーテリングと細かく作りこまれた機械と装置、そして初回であるにも関わらず、自然と没頭できたことが好評の要因として挙げられた。

一方、『大脱出』に比べて比較的難易度の低い問題には不満の声が上がったというが、チョンPDはこう話す。

「『大脱出』は露骨に部屋脱出カフェ(部屋に閉じ込められた状態から脱出するゲームを行う場所)をモチーフにしました。錠を外すなど、パズルが結構入っています。『エージェント・オブ・ミステリー』は『大脱出』の成功と戦っています。失敗を恐れる必要はありません。良くないことは覚えていません。良いことだけを覚えています(笑)」

チョン・ジョンヨンPD
(写真=Netflix)チョン・ジョンヨンPD

アドベンチャージャンルの核心は、出演者たちを騙すことにある。自然と制作陣が望むストーリーへと流れるようにしつつ、出演者が深く没頭して反応する姿によってコンテンツの成否が分かれる。

チョンPDは、この分野の職人として知られている。重要なのはディテールだ。

「出演者の感覚をごまかさなければなりません。4~6話の『深海の中へ』では、潜水艦から水があふれ出てくるじゃないですか。あれは塩水でした。海に来た感じを作ろうとしたのです。イ・ウンジが水をすべて浴びましたが、塩味を感じられなかったようです。以前は死体の腐った匂いも作りました。“私たちがこんなに頑張っているのだから、あなたたちも頑張って”という思いが込められています」

キム・ドフンとカリナは『エージェント・オブ・ミステリー』の最大の収穫だ。初のバラエティに挑戦した2人に対する評価が良い。チョン・ジョンヨンPDも、自分が新しいバラエティ・スターを発掘したことに満足感を示した。

aespa・カリナ
(写真=Netflix)aespa・カリナ

「カリナは少女のような顔をしていますが、笑わせたいという欲が強いです。aespaのリーダーでもあるので、何か前に出てしなければならない宿命を持つ人でした。何を頼んでも欠かさずやったので、感心しました」

「キム・ドフンは20年前のイ・スンギに似ています。無礼なわけではないですが、大人たちと話をするのが上手でした。想像以上に没頭しすぎて、怪我をするのではないかと心配しました。バラエティ番組のPDは、新しいキャラクターの発掘を怠ってはならないと改めて気づかされました」

チョンPDは相変わらず貪欲である。新しいジャンルと企画がずっと頭の中に浮かび続けていると言う。ただし、恋愛リアリティはやらないと断言した。

「私は以前から他人がやらないジャンルに挑戦したかったのです。周りに誰もいないのに私だけが立っている状況が多かったです。『大脱出』を出したときはやりがいがありました。TVINGの『乗り換え恋愛』とwavveの『恋愛きょうだい』を見ながら、恋愛番組は諦めました。恋愛のすべての面を扱った後、家族へと自然に拡張するところでイ・ジンジュPDには勝てないと判断しました(笑)」

aespa・カリナ
(写真=Netflix)aespa・カリナ

キム・テホPD、ナ・ヨンソクPDとともに、国内で最も企画力の良いPDとして挙げられるチョン・ジョンヨンPD。3人のPDのうち、最も複雑で新しい企画を出すという評価もある。

ファンの忠誠心で見れば、3人のPDで最も高いかもしれない。新鮮でありながらも、大衆性を兼ね備えた感覚に対する好評が相次いでいる。

「幼い頃から海外コンテンツを見るのが好きでした。浅く広くいろいろ好んで見ます。好みに合わないものを無理に見ないで、自分が好きなものを見てとよく言っています。見たコンテンツが、自分の作品のインスピレーションになったのです」

「『最も個人的なことが最も創造的なこと』という言葉はバラエティ番組でも通用します。そのような自尊心がなければなりません。自分の好きなことをしても100万人の支持を得ることができるかもしれません」

チョン・ジョンヨンPD
(写真=Netflix)チョン・ジョンヨンPD

そんなチョンPDは最後、「自分のなかに答えがないと答えを出すことはできません。不特定の視聴者を意識すると、上手くいくはずのことも失敗してしまいます」と力を込めて伝えていた。

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