人気韓国ドラマ『ソンジェ背負って走れ』の主演俳優ビョン・ウソクが“過剰警備”騒動の影響でイメージダウンしているなか、不十分な対処を見せた所属事務所に対するファンの抗議が続いている。
ただ、その抗議の余波はビョン・ウソクと同じ事務所に在籍する女優にも“飛び火”しており、騒動は泥沼の様相を呈している。
現在、ビョン・ウソクの所属事務所VAROエンターテインメント公式SNSの投稿のコメント欄には、ビョン・ウソクのファンと見られるユーザーによる過剰警備騒動への抗議が寄せられている。
このユーザーたちは、「私設の警備業者が空港ゲートを遮断した点」「謝罪文が遅れた点」「業者のせいにする態度」など、問題を上手く対処できず、所属俳優のイメージダウンを避けられなかった事務所の誤りを指摘した。
ただ、これらのコメントは、ビョン・ウソクと同じVAROエンターテインメント所属で、TWICE・ジョンヨンの実姉で知られる女優コン・スンヨンに関する投稿に寄せられたものだ。
コン・スンヨンの投稿に抗議コメントが寄せられた理由は、これがVAROエンターテインメント公式SNSの最新投稿だからだ。今回の問題と無関係であり、罪のないほかの俳優が被害を受ける状況が生じたのである。
抗議コメント殺到を受け、コン・スンヨンのファンは「公式の声明を発表しろ」と鎮静化を要求しているが、むしろ騒動はより大きくなる見通しだ。
これに先立ち、ビョン・ウソクは去る7月12日、仁川(インチョン)国際空港を通じてファンミーティングのため香港に出国した。
当時、ビョン・ウソクの護衛を担当した私設の警備業者は、空港ゲートを任意で10分間封鎖し、一般客に向かって強いフラッシュを灯してラウンジの出入りを統制。搭乗券とパスポートの確認を行うなどの行動で、“過剰警備”と非難を浴びた。
VAROエンターテインメントは騒動から3日後の15日、「ゲート、航空券、現場の詳細な警護状況は当社も現場で認知できなかったが、すべての警護遂行過程でのことに対して道義的な責任感を痛感し、不快に感じた利用客の方々に頭を下げて謝罪申し上げる」と伝えた。
この事務所に対応をファンは強く批判した。謝罪文が遅れただけでなく、警備業者に責任を転嫁するような発表も指摘の対象となった。
同事件の余波は国会にまで及び、仁川航空公社のイ・ハクジェ社長が国会議員の聴聞を受ける事態にもなった。
早期に“鎮火”できたはずの問題が誤った対応で燃え広がった挙句、否定的なイシューとビョン・ウソクが関連することに不満を示すファンが、事務所に対する批判を続けている。
『ソンジェ背負って走れ』でスターダムにのし上がったビョン・ウソクと事務所は、この危機を克服することができるだろうか。
◇ビョン・ウソク プロフィール
1991年10月31日生まれ。身長189cmと韓国俳優の中でも高い身長を活かし、2014年にモデルとしてデビュー。2016年のドラマ『ディア・マイ・フレンズ』で俳優デビューを果たすと、『みんなの恋愛』『コッパダン~恋する仲人~』『青春の記録』『花が咲けば、月を想い』『力の強い女 カン・ナムスン』などに出演し、『ソンジェ背負って走れ』でブレイクした。5歳上の姉も元モデルとして活躍。ボーイズグループRIIZEのファンで推しはアントンと公言しており、2SHOTを自身のインスタグラムで公開して話題になったことも。
◇コン・スンヨン プロフィール
1993年2月27日生まれ。本名ユ・スンヨン。2005年にSMエンターテインメントの第9回青少年ベスト選抜大会で優勝し、同事務所の練習生となった。2012年にドラマ『I LOVE イ・テリ』に出演して女優デビュー。その後、SMエンターテインメントを退社し、BHエンターテインメントに移籍。2020年にBHのマネジメント実務陣が設立した新事務所VAROエンターテインメントに所属することを発表した。代表作はドラマ『君はロボット』『コッパダン~恋する仲人~』など。実妹はTWICEのジョンヨンで、韓国芸能界屈指の美人姉妹としてたびたび話題に上る。
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