カンヌ国際映画祭で少女時代のユナ、メットガラでStray Kidsが人種差別を受けたことがK-POPファンの怒りを呼んだなか、最近ではATEEZのサンも海外イベントで人種差別に遭ったニュースが伝えられ、物議を醸している。
7月2日(現地時間)、ATEEZのサンはイタリア・サルデーニャのノーラで行われた「ドルチェ&ガッバーナ」のクチュールショー「アルタモーダ」に参加し、人種差別をめぐる議論に巻き込まれた。
当時、ファッションショーを観覧中のサンの後ろ姿が撮られた写真では、サンの席にクッションが用意されていないうえ、スペースも狭く、窮屈に腰掛けているように見えた。
これを受け、オンラインコミュニティを中心に「サンが人種差別に遭った」という意見が登場した。
議論が大きくなると、サンは自らライブ配信を通じて、「ブランドが準備してくれた10着の服のなかで一番気に入った。いろいろな姿を見せることができる機会だったし、オートクチュール、アルタモーダというショーのアイデンティティを考えたとき、挑戦してみたかった」とし、「クッションは自分がそのように座った。誤解が生じているようで悲しい」と伝えた。
だが、サン本人が釈明しても、人種差別問題は収束するまでには至っていない。
ここまで議論が発展してしまった理由としては、ドルチェ&ガッバーナが以前にも、東洋人に対する人種差別問題で物議を醸したブランドであることが挙げられる。
ドルチェ&ガッバーナは、2016年の「ドルチェ&ガッバーナ2016 SUMMERキャンペーン」で、東洋人モデルが手でパスタを食べ、首にナプキンをかけた写真を公開して論争を起こした。
加えて、2018年にもアジア系モデルが箸でピザを裂く広告を公開し、人種差別問題を生み出していた。
また、最近では少女時代のユナも海外で人種差別を受けたことが報じられ、ファンの怒りを呼んだことがある。
今年5月、ジュエリーブランド「Qeelin(キーリン)」の唯一の韓国人アンバサダーとして「第77回カンヌ国際映画祭」にユナが招待された際、とある女性警備員から人種差別的な対応を受けたという論争が起きた。
当時、ユナがレッドカーペット上でファンにポーズを取り、手を振っていると、女性警備員が腕を伸ばして行動を制止した。これにユナは困惑した表情を浮かべていた。
その後、女性警備員が普段から有色人種のスターを差別していた疑惑が浮上し、ケリー・ローランドやマシエル・タヴェラスなどの女優も、その警護員から人種差別を受けたことがわかった。
彼女は有色人種のスターのときだけ、報道陣やファンとのコミュニケーションを止め、早く入ることを促すと報じられた。
また、Stray Kidsも5月6日(日本時間)、「トミーヒルフィガー」のグローバルアンバサダーとして米ニューヨークのメトロポリタン美術館で開催されたファッションイベント「メットガラ2024」に参加した際、無礼な記者から人種差別を受けたという論争が起きた。
当時、Stray Kidsはレッドカーペットで報道陣の前に立ち、さまざまなポーズを披露した際、一部記者から無礼な言葉を浴びていたことが明らかになった。
ネット上で公開された映像で、一部記者はStray Kidsが自分たちの要求に応じないと、「ロボットのようだ」「感情のない表情」「皆ジャンプしろ」「アリガトウ」などと叫ぶ姿を見せた。
こうした無礼な発言と要求が相次ぐと、リーダーのバンチャンは手を叩いてメンバーたちの注目を集め、すぐに退場するという落ち着いた姿を見せた。
このほかにも、最近では女優ハン・イェスルが新婚旅行中に人種差別に遭ったことを暴露したり、タレントのパク・ミョンスがMBCエブリワンのバラエティ番組『偉大なガイド』(原題)でショッピング途中に人種差別的発言を聞いたりと、各地で差別行為が続出している。
このこともあり、韓国国内では今まで以上に人種差別に対する怒りが高まっている。
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