これが“アカデミー賞効果”…映画『パラサイト』が世界各国でブームに、売り上げ上昇中

2020年02月12日 映画 #韓国映画

映画『パラサイト 半地下の家族』が、今から再起動する。

ポン・ジュノ監督の“パラサイト・マジック”が本格的に始まった。

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2019年5月にカンヌ映画祭でパルムドールに輝き、2月10日(日本時間)の第92回アカデミー賞授賞式では作品賞など4冠を達成しながら、全世界のメディアからスポットライトを集中的に浴びている。

まず本国・韓国での雰囲気は、最近低迷している映画界に新しい風を吹き込むと期待されている。

2月12日、映画振興委員会の映画館入場券統合ネットワークによると、『パラサイト』はアカデミー賞授賞式当日に1761人を動員し、ボックス・オフィス9位に上がり、その翌日2月11日には8339人が観覧して5位に跳ね上がった。

座席販売率は25.8%で、ボックス・オフィス1位の『クローゼット』(原題、キム・グァンビン監督)をはじめ、現在上映中の映画全体のなかで最も高い。2019年5月の公開当時まで合わせれば、累積観客動員数は1010万人となった。

映画『パラサイト 半地下の家族』

各映画館は、先を争って『パラサイト』を再上映する雰囲気だ。

CGVは全国30カ所で『パラサイト』を上映する特別展を設けており、ロッテシネマも2月25日まで全国30カ所で『パラサイト』を再上映する。2月26日には『パラサイト』の“モノクロ版”も上映される。

世界各国で『パラサイト』旋風が

海外でもブームが始まった。

アメリカ、イギリス、日本などの主要国でボックス・オフィス上位圏を占め、ベトナムなどのアジア諸国では再上映される。『ほえる犬は噛まない』など、ポン・ジュノ監督の過去作品まで注目され、韓国映画全体に対する関心も高まっている。

ボックス・オフィス・モジョによると、アメリカで『パラサイト』は、アカデミー賞授賞式の翌日である2月10日(現地時間)に50万1222ドル(5500万円)の売上高を記録した。前日より15.6%、前週より213.3%増えた金額だ。

ボックス・オフィス順位も12位から4位に跳ね上がった。アメリカ公開後、最も高い順位だ。

観客が少ない月曜日だけに、ボックス・オフィス10位圏に入った他の映画はすべて売上高が前日より急減したが、『パラサイト』だけが唯一増えた。映画の内容が気になるアメリカの観客が“字幕の壁”を超えて、『パラサイト』を選択しているわけだ。

アカデミー賞で4冠を達成したポン・ジュノ監督と『パラサイト』出演俳優たち

イギリスでは、公開後初めての週末(2月7~9日)を迎え、約140万ポンド(約1億9900万円)を稼いで、4位で発進した。イギリスで公開された非英語映画のオープニング成績としては、歴代最高だ。

そして日本でも先週末、興行3位にランクインされた。『パラサイト』の日本国内累計売上高は約16億円に達する。

アジア諸国を中心に、再上映の熱風も吹いている。

CJ ENMのベトナム法人は来る2月17日、ベトナム全域80~100の上映館で『パラサイト』を再上映する。韓国映画がベトナムで再上映されるのは、今回が初めてだ。また2月末からはモノクロ版も上映される。

ベトナムで2019年6月に公開された『パラサイト』は、同国で公開された歴代韓国映画のなかで最も多くの観客を集めた。

さらにトルコとインドネシアでは授賞式を前後して、それぞれ2月7日と2月11日に再上映を開始した。CGV側は「アカデミー賞の効果が明らかにあった。またインドネシアでは、再上映の客席率が32%に達するほど高い。再上映を含めると、累積観客動員数は50万人を突破すると予想している」と述べた。

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