映画『犯罪都市4』（原題）に出演中のキム・ムヨルが、涙ながらに語った。
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5月29日に放送されたバラエティ番組『ユ・クイズ ON THE BLOCK』には、映画『犯罪都市4』を通じて1000万人動員俳優となったキム・ムヨルが、波乱万丈だった過去を振り返った。
この日、キム・ムヨルは「『犯罪都市4』が1000万突破したことを関係者より先に母がくれたメールで知った。『1000万俳優になったこと、おめでとう』と言われた」とし、短剣アクションについて「20代の時、カリ、エクスクリマというフィリピンの剣術を習った。短剣を使ったりもする。それを学んだ経験があって短剣が身近だった。アクションを撮るのに大変だったのではないかと言われているが、ドンソク兄さんもあまりにもアクションに長けていた。兄さんだが、俳優がボクシングをするのではなく、ボクシング選手が俳優をしていた」と明かし、注目を集めた。
続けて「それだけ体を上手く使う先輩なので拳を振りながらなぐったが、カットがかかってすぐに謝罪した。ドンソク兄さんが『どうした？』と言ってきた。でも私の手がすごく震えていた」とマ・ドンソクとのエピソードを打ち明けた。
また、キム・ムヨルは作品に合わせて体重を増量している。映画『悪人伝』では15kg、映画『対外秘』では12kg、今回の『犯罪都市4』では10kg増量したと明らかにした。
「体重を増やすのが大変だった。一週間チキンが食べられるほど鶏料理が好きだが、食べるために匂いを嗅ぐだけでも大変だった」として「生ゴミを捨てるついでにシャドウボクシングを30分間したりもした」と秘訣を公開。
そんなキム・ムヨルだが、すぐに俳優の道を歩んだわけではない。陸上をしていたが、演技の道を歩んだきっかけを伝えた。
学生時代、陸上選手として活躍したキム・ムヨルは「中学校の時に先輩が安養（アニャン）芸術高校に行けば髪を伸ばせると言い、母に安養芸術高校に行きたいと言ったら演技学校を通わせてくれた。当時、父は私が勉強して他の道を歩むことを望んでいた。だから父に内緒で演技学校に2年ほど通った」と振り返った。
当時、キム・ムヨルの父はソウル大学の政治学科を出て、国会議員の補佐官として長く勤めていたため、すごく厳しかったと。「幼い頃は勉強をすることをより望んでいたようだ。そのため、安養（アニャン）芸術高校に行きたいことと演技を習うことを伝えられなかった」と付け加えた。
MCのユ・ジェソクが「高校入学頃、家庭の事情が厳しくなったそうだが…」と尋ねると、キム・ムヨルは「母が詐欺にあった。いろいろなことが重なり、（家計が）とても傾いた。住んでいた家に人が押しかけてきて、赤切符（借金をしたときに貼られる差し押さえの赤い紙）を貼られたりもした。光明から大学路までバスと電車に乗らなければならないが、交通費がなくて母が町内の隣人からお金を借りるほど経済的に大変だった」と打ち明けた。
さらに、20歳になった頃には父親が事故に遭った。キム・ムヨルは「どんな事故に遭ったのかは一人でいたときだったのでわからない。けがをした状態で発見された。長男として強くならなければならないという考えをたくさんした」と話した。
続けて、成均館大学・演技学科に入学したが、キム・ムヨルは負担になる学費で休学を選び、日雇いバイト、携帯電話の工場、各種イベント、ビルの警備など、様々なアルバイトをしたエピソードを付け加えた。
「父親は私が演技をすることに対して快く許諾してくれなかった方だったので、いつも顔色をうかがうしかなかったし、そのような父に不満も大きかった。そうしながら一番大変な時期を経験したようだ」として「その時、父が周りに自慢していることを後で聞いたが、それがとても悲しかった。その時も相変わらず家計が苦しかった。ドラマに出るようになった時、町の人たちに自慢をしたそうだ」と苦笑いした。
その後、父親はキム・ムヨルが30歳前半の時に亡くなった。
キム・ムヨルは「葬儀場のトイレで、一人で気を失いそうになった。その時が耐え難いことが襲った」として「1000万人もの人々が映画を見たほど成功し、昨年は息子もうまれ、時々そういう考えをする。今なら父がどこかで私の自慢をしたら、それを受け入れる余裕ができたと思うが、そばにいないということが、良いことが起きる度に思い出す。無意識に『おじいちゃんがいたらどうだっただろう』と思ったりもする」と父を懐かしむ気持ちで涙を流した。
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