泥酔状態で道路を逆走し、衝突した車の運転手を死亡させた30代タレントが懲役刑を言い渡された。
5月16日、韓国の法曹界によると、ソウル南部地裁は特定犯罪加重処罰などに関する法律違反(危険運転致死)、道路交通法違反(飲酒運転)の疑いで裁判に付されたタレントユ氏(34)に懲役2年を宣告したという。
ユ氏は昨年11月25日1時30分頃、ソウル九老(クロ)区付近の片側1車線道路を酒に酔ったまま逆走行した。当時、彼の血中アルコール濃度は0.113%だった。
時速94kmで車を運転していたユ氏は、向かい側から走ってきた50代男性のフロントバンパー部分に衝突。被害者は事故直後に病院へと搬送されたが、足の外傷性切断と頭蓋骨折の診断を受け、同日2時40分頃にこの世を去った。
ユ氏は2017年にも飲酒運転で罰金300万ウォン(約35万円)を宣告されたとことがあるという。
今回の事故で裁判所は、ユ氏に実刑を宣告し、「事故発生前に相当な距離を逆走行しながら、対向車とすれ違うなど異常を感知する機会が何度もあったが、酒に酔ってこれに気づかなかった」と指摘。また「前科があるにもかかわらず、再び酒に酔った状態で車を運転し、結局被害者を死に至らしめたため、厳重な処罰は避けられない」と伝えた。
ただし、「被告人が犯行を認めて車両を売却し、二度と再犯しないことを誓った点、過去の罰金刑1回以外は処罰前歴がない点、被害者の遺族と合意して遺族が被告人の処罰を望まない点を考慮した」と量刑理由を説明している。
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