HYBEとADORミン・ヒジン代表の内紛が、第2ラウンドに突入する。
HYBEは4月22日、ミン・ヒジン代表とADOR役員A氏などに対する監査に着手。ミン・ヒジン代表の辞任を要求する書簡を送付し、今回の事態と関連してADORに理事会招集を要求した。
この理事会は明日30日に開催される予定だという。HYBEはADOR株を80%持っているため、代表の解任を要求することができる。
しかし、理事陣はミン・ヒジン代表の側近であるため、欠席する可能性が高い。理事会が成立しなかった場合、HYBEは裁判所に臨時株主総会招集許可仮処分申請をする予定だ。
裁判所の決定は通常、申請から4~5週程度がかかる。裁判所の判断が出次第、臨時株主総会招集が通知され、半月後に臨時株主総会と理事会が開かれる。
HYBE監査チームは、ADOR首脳陣が投資家を誘致するために対外秘の契約書などを流出させ、HYBEが保有するADOR株を売るよう誘導するための方案などを議論してきたものと把握している。
HYBEとミン・ヒジン代表の内紛は長期化する見通しだ。
すでに、HYBEはミン・ヒジン代表の経営権奪取計画と投資家接触の証拠を掴んでいるとし、カカオトークの履歴などを根拠に関連人物を業務上背任の疑いでソウル龍山(ヨンサン)警察署に告発状を提出した状態だ。
一方のミン・ヒジン代表は、HYBEが提起した“呪術経営”疑惑に対して告訴を進行するとし、今回の騒動で所属アーティストNewJeansのカムバックに支障をきたしたことに対した損害賠償請求を予告している。
先の記者懇談会でミン・ヒジン代表は、「ADORの立場としてはHYBEに損害賠償を請求したい」とし、「PCも奪っていくなど、私たちの業務を妨害した。なぜ、HYBEのせいで損をしなければならないのか」と訴えていた。
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