韓国最大手芸能事務所HYBEと、その傘下レーベルADORミン・ヒジン代表の溝が日に日に深まっている。
【写真】「BTSの兵役は都合がいい」ミン・ヒジン、呪術師との対話内容
そんななか、カムバックを控えるNewJeansに関しては、HYBEが最善の支援を尽くすという。HYBEは“NewJeansの母親”と呼ばれたミン・ヒジン代表を告発する予定だが、アーティストのケアとカムバック準備には万全を期するという立場だ。
HYBEは25日午前、「ADOR代表理事の主導で経営権奪取計画が立てられたという具体的な事実を確認し、物証も確保した。監査対象者の一人が、調査の過程で経営権奪取計画、外部投資家との接触事実が含まれた情報資産を証拠として提出し、そのためにHYBE攻撃用文書を作成した事実も認めた」と公式に発表した。
対面調査と、提出された情報資産に含まれていた対話録などによると、ミン・ヒジン代表は経営陣にHYBEが保有しているADOR株を売却するよう、HYBEに圧を加える方法を用意するよう指示したとのことだ。これに対し、アーティストとの専属契約を途中解除する方法、ADOR代表取締役とHYBE間の契約を無効化する方法などが具体的に議論されたと伝えられた。
特に、「グローバル資金を引っ張ってきてHYBEとディールしよう」「HYBEがするすべてのことに対してクリティカルにアピールしなさい」「HYBEを苦しめる方法を考えなさい」という対話も交わされたことが明らかになり、世間に衝撃を与えている。
HYBEによると、ADORは5月に“世論戦”の準備しており、「ADORを空っぽにして(NewJeansを)連れて行く」といった実行計画も立てていたことがわかった。そのためHYBEは、当該資料を根拠に関連人物らを業務上背任などの疑いで25日に告発すると知らせた。
HYBE側が経営権奪取の試みに対する具体的な陳述と物証を確保したことで、来月に控えるNewJeansのカムバックへの飛び火は避けられない。
ひとまず、ミン・ヒジン代表は今回の騒動が解決されるまで、NewJeansの活動には関与しづらいと見られる。HYBEの立場としても、今のところNewJeansのカムバック計画に延期はなさそうだ。
NewJeansは3月末、5月のカムバック、そして今年上半期のメインスケジュールを公開し、活発な歩みを予告していた。
まず、5月24日に韓国で、6月21日に日本でダブルシングルを発表し、新曲での活動に突入。韓国カムバック、日本デビューを並行して準備し、本格的にグローバル市場に進出する計画だ。26日には韓国シングル『How Sweet』のジャケット写真を公開し、予約が開始。そして本日は収録曲『Bubble Gum』のMVが先行公開される。
続いて6月には、日本正式デビューと同時に東京ドームで2度目のファンミーティングを開催する。日本で行われる初の単独公演で、海外アーティストとしてはデビュー最短での東京ドーム公演だ。また2025年にはワールドツアーを開催するとも伝えている。
それだけでなく、ADORは「下半期を目標に準備中の新アルバムとともに、ファンにより良いクオリティの公演を披露するために最善を尽くしている」と伝えていた。
デビュー3年目の今年を、NewJeansの成長に非常に重要な時期と見て、様々な活動を準備していたものと見られる。5月からのスケジュールは重要なプロジェクトであるだけに、延期の決定を下すことは容易ではないはずだ。
ただし、「ミン・ヒジンの乱」と呼ばれる今回の騒動が、NewJeansにも少なくない影響を及ぼしかねないと予想される。ミン・ヒジン代表は“NewJeansの母親”と呼ばれるなど、普段からメンバーとの仲睦まじい姿を見せていた反面、経営権奪取疑惑、そして会見がアーティストに与えた心理的影響は計り知れないだろう。
今回の騒動発生後に行われたイベントに参加したメンバーのミンジの“表情”が、これを如実に示している。そのためHYBEは、NewJeansのカムバックを支障なく進めること、アーティストの動揺を最小限に抑えることに、格別に気を使っている状況だ。
HYBEは、「今後、NewJeansメンバーに対する心理的、情緒的ケアと、成功的なカムバックのために最善を尽くして支援する計画だ。また、メンバーたちの法定代理人と早く会い、メンバーたちを保護する方案を議論する計画」と明らかにした。
“母親”を失ったNewJeansたちの運命はどうなるのか…。
(記事提供=OSEN)
◇NewJeansとは?
2022年7月22日にミュージックビデオを公開しながら電撃デビューした5人組ガールズグループ。ミン・ヒジン代表理事が率いるHYBE傘下レーベルADOR所属。2004年生まれのミンジとハニ、2005年生まれのダニエル、2006年生まれのヘリン、2008年生まれのヘインで構成された。デビューアルバム『New Jeans』の発売と同時にライジングアーティストとして急浮上。デビュー曲『Attention』と『Hype Boy』が韓国Melonの「TOP 100」チャートで1、2位を記録した初のガールズグループとなった。またK-POPグループで初めてデビュー曲(『Attention』)がSpotifyの「ウィークリートップソング・アメリカ」にチャートインした。
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