女優イ・ヨンエが女優はない“母の顔”をあらわにした。
男性ファッション誌『ARENA HOMME+』は、4月号の表紙を務めたイ・ヨンエとのインタビューと写真を公開した。
イ・ヨンエは、スーツスタイルや奇抜なドレスを着こなした。
最近、ドラマ『マエストラ』(2023)や『調査官ク・ギョンイ』(2021)を通じて視聴者に新しい姿を披露したイ・ヨンエ。「『ク・ギョンイ』はOTTで反応が良く、若い子たちが好きになってくれた。若い層のファンがたくさんできて嬉しかった。『マエストラ』は、私が音楽が大好きなので、自分自身がとても幸せだった」と喜びをあらわにした。
イ・ヨンエは落ち着いた声で最近のドラマの傾向と演技に対する思いも聞かせてくれた。
「豊かな感性が俳優の必要条件だが、その感情があまりにも高すぎると視聴者が泣くべき部分まで俳優が泣いてしまう。そうすると視聴者が泣く部分がなくなってしまう」や「最近はOTTもそうだし、刺激的なことがとても多い。私が『春の日は過ぎゆく』を撮った当時は、癒される映画がたくさん制作されていたが、最近はあまりにもジャンルが偏っているようだ。選ぶ楽しさがない。周りの後輩たちも“お姉さん、私も昔の『春の日は過ぎゆく』みたいな恋愛ものをやりたいのに、ないんですよ"と言っていた。キラーのような役割は多いんだけどね。教育ドラマを撮りたいというわけではないが、少なくとも子供たちにあまり刺激的でなければいい、良いメッセージであってほしい。そのように考え方は少し変わった」と伝えている。
イ・ヨンエは俳優としての情熱だけでなく、気さくな母親の姿もあらわに。
「私のスケジュールはほとんど子供中心。朝、夜、何を食べようか考えている」という言葉や「娘はK-POPが好きで、TOMORROW X TOGETHERやSEVENTEENの歌を聴いているようだ。娘と仲良くなるために一緒に公演にも行く」など。
イ・ヨンエ特有の優雅なイメージに対しても「家に帰って私も子供たちに怒るとイライラして怒鳴るのは同じだ」と話し、「うちの娘は私に『お母さん二重人格だよ』と言う」とありのままを語ってくれた。
さらに、自身の台詞の中で最も広く知られている「ラーメン食べて行きますか?」について、自身の考えを伝えた。
「あのセリフがここまで長く語られるとは思わなかった。それが人々に共通して、人が愛し、別れて、振って、振られてという感情は数十年経っても同じなんだと思う。だから良い映画は、昔の映画と新しい映画の区分が必要ないという気もする。人の感性はそのままだから。良い映画と良い台詞が長い間残っていれば、本当に光栄だ」と。
先立ってイ・ヨンエは、バラエティ番組で「娘が母親のように俳優になると言っている。歌も好きで歌を歌いたがっているので、中学校は芸術系の中学校に行く。声楽をすることになった」と母親の才能をそのまま受け継いだ娘の近況を伝え、驚かせた。
そんなイ・ヨンエは今年10月、新ドラマ『医女チャングム』の撮影に入る予定だ。『医女チャングム』は2025年初めの放映を目標にしている。
◇イ・ヨンエ プロフィール
1971年1月31日生まれ。2003年のドラマ『宮廷女官チャングムの誓い』で主人公チャングムを演じ、日本でも人気を博す。2008年に在米韓国人の実業家チョン・ホヨンと結婚し、2011年に双子を出産した。主な出演作は映画『JSA』(2001年日本公開)、『親切なクムジャさん』(2005年日本公開)、『ブリング・ミー・ホーム 尋ね人』(2020年日本公開)、ドラマ『師任堂(サイムダン)、色の日記』『調査官ク・ギョンイ』など。
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