“特大スキャンダル”から1年…元BIGBANGのV.Iは「中心人物」ではなかったのか

これによって昨年3月、最初の裁判となった元バーニングサン従業員のチョ氏は、薬物乱用の容疑で懲役4年6カ月を宣告された。同じ容疑で起訴されたバーニングサン共同代表のイム・ムンホには、二審で懲役1年の実刑が宣告されている。

バーニングサンの不正を隠してきた容疑で起訴された元警察官のカン氏も、一審で懲役1年を宣告され、いわゆる「V.Iトークルーム」で「警察総長」と呼ばれたユン・ギュグン総警も起訴され、裁判が進行中だ。

しかし過去1年間、バーニングサン事件の主要関係者の拘束と起訴が続くなかでも、中心人物とされてきたV.Iに対する捜査だけは、進んでいないという評価を受けている。

去る1月8日、検察がV.Iの拘束令状を申請する際に主張した容疑は、性売買斡旋など計7つで、これまでとの最大の違いは、常習賭博疑惑と外国為替取引法違反容疑など2つの容疑を追加したという点だった。

しかし事件が警察に送致され、7カ月間もの捜査が行われたにもかかわらず、検察はV.Iの身柄確保に失敗しており、今後のバーニングサン捜査にも支障が避けられないと見られる。

さらにV.Iが元芸能人であるだけに、検察が捜査の過程で世論の支持を得られないという点も影響を与えうるとの見方も出ている。

「拘束されないからといって無罪ではない」

キム弁護士は「拘束捜査は捜査機関には非常に便利で、有利な手段だ。いったん拘束されると、被告人の心理状態は極めて萎縮するからで、V.Iのような芸能人はその傾向がさらに強い」と強調する。

拘束起訴された歌手チョン・ジュニョン(左)と元FTISLANDチェ・ジョンフン

そして「同じような問題があった歌手チョン・ジュニョンや元FTISLANDチェ・ジョンフンは拘束起訴され、一審裁判も行われた。だからこそV.Iやヤン・ヒョンソク元YGエンタ代表PDが自由を享受している姿は、世論の非難を避けることができない部分」と話した。

法曹界は、検察が今後、追加捜査を経てV.Iの拘束令状を再請求するのではなく、V.Iを非拘束状態で起訴する方針に重点を置くと見ている。

ユ弁護士は「拘束、非拘束で捜査することと、有罪・無罪は別の問題として見る必要がある。拘束捜査の必要性がないと裁判所が判断しただけで、無罪であるからV.Iを拘束しなかったという意味ではない」と強調しながらも、「検察が再び拘束令状を請求することはしないだろう」と見通した。

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