日本でも著書『完璧になれない。だからいい-心が軽くなるヘミン和尚のことば-』などで知られる韓国の僧侶ヘミンが、“セレブ生活”騒動を経て復帰する。
韓国の仏教界メディア『仏教ドットコム』は最近、僧侶ヘミンがBTN仏教TVの番組『心が休まるカフェ、ヘミンです』に出演すると明らかにした。
『心が休まるカフェ、ヘミンです』は、忙しい日常から抜け出し、人生の深い意味と真の幸福が何かを再確認する番組。3月4日に初放送されるという。
僧侶ヘミンが本格的に大衆の前に姿を現すのは、騒動以来、3年3カ月ぶりだ。
先立って僧侶ヘミンは2020年11月、tvNバラエティ番組『ON&OFF』に出演し、お寺ではなく、ソウルの高級一軒家で暮らす“セレブな”プライベートを公開した。
その後、僧侶ヘミンが正式に曹渓宗の僧侶となった2008年以降、韓国仏教の代表的な実行方式である「安居」(出家した僧侶が一定期間外出せず、ひとつの場所にとどまって修行に専念する制度)の修行に参加した記録が皆無であることが明らかとなり、「無所有」と「修行精進」を土台とする僧侶としての人生を適切に歩んでいないとの批判が巻き起こった。
また、彼が2011年5月に外国人と一緒にニューヨーク・ブルックリンにある住商複合マンションを約61万ドル(約6400万円)で購入したとも報じられた。
“外国人僧侶”ヒョンガクは、自身のSNSに「騙されないで。芸能人にすぎない。釈迦牟尼の教えをまったく知らない泥棒でしかない。仏の教えを売り出す、地獄に進んでいる寄生虫にすぎない」などと、僧侶ヘミンを非難するような書き込みを残した。
一連の疑惑に対して僧侶ヘミンは「すべての活動を中断し、大衆の船員に戻り、仏の言葉をもう一度勉強して修行、祈祷、精進する」と立場を明らかにし、活動を中断した。
1973年生まれの僧侶ヘミンは青少年期を韓国で過ごし、高校卒業後にアメリカに移民した。ハーバード大学大学院で修士号、プリンストン大学大学院で博士号を取得。以降7年間、アメリカのアンプシャー大学で宗教学の教授を務めた。
その後、韓国で正式な僧侶となり、2012年に発表した瞑想エッセイ『立ち止まれば、見えてくるもの』(原題)が韓国でベストセラーに。一気に認知度が高まった。
一度は信頼が地に落ちた僧侶ヘミンが見事に復活するのか、注目を集める。
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