『私の夫と結婚して』“悪女”ソン・ハユンの役者魂はすごかった「女優としての倦怠期を終わらせてくれた作品」【インタビュー】

2024年02月24日 話題

女優ソン・ハユンはドラマとは違い、謙虚だった。

【注目】ソン・ハユン、悪口がでるほどの悪女っぷり!

最近、STARSHIPエンターテインメントの社屋で『私の夫と結婚して』で悪役を演じたソン・ハユンのインタビューが行われた。

この日、ソン・ハユンは最終回をむかえ、「『本当に良かった』という気分だ。現場の雰囲気もとても良く、俳優、スタッフ同士もとても仲が良かった。問題なく無事に終えることができてよかったと思った。悪い言葉が飛び交う現場だったが、元気に無事に終えられて幸いだという気がした」と伝えた。

ドラマ『私の夫と結婚して』は夫と親友の不倫を目撃して殺された女性主人公が10年前に転生し、“2回目の人生”を生きながら悪夢のような自身の運命を変えようとする運命開拓ドラマだ。

1月1日、5.2%でスタートした視聴率は先月30日に放送された第10話が10.7%を記録し、第11話では最高視聴率11.8%を記録した。

ソン・ハユン
(写真=キングコングbySTARSHIP)ソン・ハユン

このようなヒットに、「皆、とても喜んだ」とし「視聴者の反応を探してはいなかったが、寝て起きれたら知人たちから連絡がたくさんきていて、『たくさんの人がドラマを見ているんだ』と思った。ある意味、スミンの人生がイシューになったのではないだろうか。これはスミンの。ソン・ハユンのものではないと思った」と謙遜した姿を見せた。

続けて「周りで喜んでくれるが、それがとてもありがたい。知人でなくても、コメントを見ると『この子が成功して嬉しい』と言っていた。人の幸せを喜ぶことは言葉では簡単だが、本気では難しいものだ。本当に感謝し、もっと頑張らなければならないと思った」と感謝を伝えた。

「倦怠期だった時期に…」

実際に体感した“人気エピソード”はなんだろうか。

ソン・ハユンは「妙に『いとしのクム・サウォル』のときも、『サム、マイウェイ~恋の一発逆転!~』のときも、皆さん会うととてもよくしてくれる。『いとしのクム・サウォル』の時は、あるおばあちゃんがみかんもくれて、飴もくれた。『サム、マイウェイ』の時は通りすがりに急に『ファイト!』と言われた。今回、スミン役を演じなながら、『面白く見ている』『演技が上手だ』などの言葉をかけてくれたが、悪口を言われることはなかった」と説明した。

劇中、圧倒的“悪役”チョン・スミン役を演じたソン・ハユンは、作品に参加するまでの話も伝えた。「個人的に俳優として、オルテギ(自分の顔が気に入らない時期)、倦怠期、演技怠期が来た時期だった」と話を切り出し、「他の挑戦をしてみたいが、私は選択を受けなければならない立場だったので、ずっと足踏みする感覚で考えが多かった時期だった。悪役が本当にやってみたいと思った瞬間、突然台本を受け取った。これは逃がしてはいけないと思った。女性演技者がこのようなキャラクターに出会うのは容易ではない。多様な感情を演技できるキャラクターに出会ったのが天運であり幸運だと思った。誰もいないスミンをソン・ハユンが守らなければならない、私が生きてあげなければならないと思った。どんな人生でも一生懸命生きるとい気持ちで監督と作家に会った」と振り返った。

チョン・スミンは父親の不倫で幼い頃から歪んだ欲望を抱くようになった人物だ。劇中、不倫、ガスライティング、殺人などの悪行で“過去最悪の悪女”となった。

このように複雑な感情をあらわさなければならなかったソン・ハユンの苦衷も聞くことができた。

「最初は原作を見なかったが、そうするうちに作品に没頭もできず理解もできなくて原作を見ることになった。ウェブトゥーンでは、スミンが少し単純に表現されている。しかし、私たちが一人の人間を詳しく覗いてみると、何かが多いでしょ?人生、痛み、喜びなど。このようなことを立体的に表現しなければならないという気がした。だからウェブトゥーンで単純に表現されたスミンの性格や言葉遣いはそのまま使用するが、心理的な部分は立体的にしなければならないという考えで臨んだ」

細かい設定も多かった。

「私は計3つの段落に分けてスミンを演じた。劇の序盤はその年齢に合わない色合い、服、ヘアスタイルを多くし、世間知らずで軽く見える感じを表現した。そうするうちに劇の中盤、ジウォンに『あなたが嫌いになった』という言葉を聞くことになるが、当時スミンはジウォンの心を変えることができると思ったはずだ。また、爪を噛む心理を目つきや感覚、人物から漂う妙な雰囲気を見せたかった。キャラクターが強くなって表現が強くなるので、メイクまで濃かったらあまりにも現実的ではないと思い、薄くした本能的に距離を置きたくなるような感じを生かしてみた」と伝えている。

しばらくは後遺症も?

ソン・ハユン
劇中のソン・ハユン

悪行を犯したチョン・スミンを見つめるソン・ハユンの見方も聞くことができた。

「まだよく分からない。あまりにも多くの、複合的な、多様な感情を感じたから。まだそれが気にかかる。いつも演じていたキャラクターは『幸せに暮らしました』で終わっていたが、スミンは刑務所に行って終わったのが少し気にかかる。過ちを犯したから、過ちを悔いるために行っただが、果たしてこの人はここで悔いることができるのだろうか?と思った」と。

しかし「スミンが可哀想か?」という質問には「いいや、全く可哀想ではない。環境が悪くても、幸せに暮らすことができる。処罰ももっと受けるべきだ。終わってから振り返った時、スミンは自分の自由を最後まで選択できなかったと思った。選び方も知らなかったのだろう。結局、ジウォンも自分の自由を選択して生き、すべてのキャラクターがそうだ。だが、スミンは一人だけ選択をできなかった」として「おそらくジウォンはスミンから見れば『悪役』だっただろう。好きで好きでたまらないからこそ、自分の思い通りにならないとますます所有欲が大きくなった。ただスミンは自分が嫌なら嫌だし、好きなら好き、単純な感情があったはず」と見つめている。

また「それで序盤にはスミンに没入できなくて、そのまま覚えて場面を撮影したりした。最初は本当にスミンが理解できなかったが、ある瞬間からジウォンが理解できなかった。現場でも多くのことを教えてもらった。『もうスミンになったようだ』という言葉も聞いた」と笑った。

悪役の演技に対する後遺症も残っている。

「不思議なのが、元々は私がすごく共感できるタイプだ。昨年は理性的に私を完璧に苦しめた。ソン・ハユンをすべてなくして演技した。そのせいか、悲しいものを見ても悲しくないし、ロマンスを見てもドキドキもしなかった。生まれて初めて経験する感情だった。ドラマが終わってからもずっとそうだ。スミンは愛という感情そのものを知らないキャラクターだと思ったからだと思う。そのやって1年を過ごし、ドラマが終わってからは悲しいものを見れば涙が出る。もちろん、まだ後遺症はあるが」と話している。

後遺症を残した悪女だったが、達成感もあった。

「スミンを演じて、私が持っていた倦怠期が『手放したかった気持ち』だということが分かった。さて、今回が多くのことを手放すことになった。何かを気にせず演技をしたかったようだ。様々な感情も表現することができた。私も自分のことを知らない状態で無我の境地で演じることができた。私が感じていた倦怠感が演技ではなく、私の心構えだったんだ、ということをスミンを通じて知ることができた。だから次の作品ももっと楽しく元気に楽しめそう」と笑顔を見せた。

ソン・ハユン
(写真=キングコングbySTARSHIP)ソン・ハユン

さらに「悪役として深い印象が残ることに負担感はないか」という質問に「大丈夫。また次の作品で消す」と自信を表わし「私にとって『チョン・スミン』はソン・ハユンの38歳として残りそうだ。ただ、ずっとあのまま一生懸命生きてきたと思う。今回も同じだ。キャラクターと出会って、劇中、一生懸命生きてくれたのが全てだが、その姿を面白く見てくれたというのが良い刺激になった。スミンのおかげで以前の私の作品が思い出されて嬉しい」と伝えた。

最後に「私はこのように38歳を過ごし、また39歳を楽しく準備している。演技者の職業に数字はそれほど重要ではなさそう。健康的で良い考えをしながら過ごしてこそ良い演技ができる」として「ただひたすら私が好きなことをするときが好きだ。撮影現場でのアクション、カットが私にはとても良い。アクションという一言で別の世界が開かれ、カットという一言で私の世界に戻ってくる。これができるということ自体が、演技がとても良い。それがすべて」と演技に対する愛情を惜しみなく伝えた。

視聴者から多くの称賛が続くソン・ハユンの次回作に期待だ。

【写真】パク・ミニョン、体重37kgの“激やせ”姿

【写真】パク・ミニョン、ウエディング写真を公開!

“韓国不倫ドラマ”が欧米で大ヒットのワケ

前へ

1 / 1

次へ

RELATION関連記事

RANKINGアクセスランキング

PHOTO写真

TOPIC「BTS」特集