昨年、始動したオーディション番組『トロット・ガールズ・ジャパン』。2月16日に準決勝を終え、決勝進出者9名が決定した!
【注目】韓国ではアイドルより人気!?トロット・ブームの日本上陸はあるか
優勝賞金1300万円を争う決勝戦は2月23日(金)午後6時からWOWOWとABEMAで生放送される。
これは日韓共同で新たな歌姫を発掘する大がかりなプロジェクトで、国内外でも注目を集めている。歌唱テーマは昨今のトレンドでもある“昭和歌謡=懐メロ”だ。この“トロット”という言葉には“懐メロ”という意味があり、もともとメロディー重視の文化があった韓国でも再評価され、ブームとなっている。
このオーディションには事前審査を通過した54組57名が予選に進出。本戦1次、2次、3次審査を経て、14名が準決勝に辿り着いた(この模様は2月9日と2月16日にWOWOWとABEMAで放送)。勝ち抜いたのは10代から50代という幅広い年齢層の挑戦者。
準決勝のテーマは【レジェンド歌手の名曲を歌い継ぐ『四天王大継承戦』】というもの。美空ひばり、越路吹雪、テレサ・テン、山口百恵という昭和の歌姫達の名曲を、それぞれがどう歌いこなすのか……。勝敗は審査員の採点と、一般審査員(来場者)の投票に委ねられた。
ちなみに、審査委員には大編曲家の船山基紀、名プロデューサーの鎌田俊哉、昭和の名曲をブラッシュアップして人気のDJ、Night Tempo、トロットシリーズの仕掛け人である韓国のトップ・プロデューサー、ソ・ヘジンなど、耳の肥えた面々が名を連ねている(審査委員長の松崎しげる氏はこの日、都合により欠席)。
この準決勝では生バンドが入り、音圧を感じながら歌うという本格的な審査となった。挑戦者の中にはプロ活動経験者もいたが、挑戦者の多くはカラオケで歌うのがメインだったはず。ある意味、度胸も試されるというわけだ。オーディションは開始直後から熱戦が繰り広げられる。
一番手の湯浅かなえ(16)、二番手の森本安音(17)は高校生ながら、越路吹雪、美空ひばりの名曲を熱唱。その歌いっぷりは審査員達を驚かせた。前半で飛びぬけていたのはnatsuco(33)。人生経験を活かし、越路吹雪の『愛の讃歌』に感情を注ぎ込んで、183点という高得点をマーク。その後も最年長挑戦者の歌心りえ(50)が美空ひばりの 『一本の鉛筆』で185点を、下馬評が高かった下北姫菜(19)も美空ひばりの『川の流れのように』で183 点を叩き出すなど接戦が展開。
かと思えば、韓国でアイドルの練習生経験もあるMAKOTO.(年齢非公開) が山口百恵の『イミテーションゴールド』をセクシーに歌い上げて高評価を獲得。レベルの高さで圧倒する。こうして審査はラストの挑戦者へ。ここで高校1年生の住田愛子(16)が登場。山口百恵の『愛染橋』を情熱的に表現し、何とこの日のベストスコア、198点をゲット!場内がどよめいたのは言うまでもない。
ちなみに、ここから先は審査員がつけた得点に一般審査員の点が加えられ、その合計点で1位から5位までの決勝進出者が決定する。その結果、1位をつかみ取ったのは最後に歌った住田愛子だった。そして、2位はMAKOTO.、3位にnatsuco、4位に歌心りえ、5位には下北姫菜という、納得の実力者達がファイナリストに選出される。ただ、決勝のエントリーはこれで終わるわけではない。審査員の合議により、追加の2名が、そして一般審査員の投票により残り1名の計3名が決勝に追加されるのだ。
まず、審査員に選ばれたのは福田未来(29)。アイドル経験もある彼女は、20代ラストの挑戦としてこのオーディションに参加。この日は運悪く点は伸びなかったが、パフォーマンスのよさが評価されて復活となった。二人目は寿理(17)。福田未来も寿理も半ば諦めていただけに、この復活に大号泣。司会を務めるEXIT(兼近大樹、りんたろー。)のふたりはこの感情の振れ幅を「気持ちのジェットコースター!」と評したほどだ。残る1枠は東亜樹(16)が勝ち取り、ここに8名のファイナリストが誕生する。これで8人のファイナリストが決定!……したのだが、番組放送後、想定外のアナウンスが待っていた。
まず、すでに脱落していた松永実優が視聴者応援投票で1位となり、復活!決勝への参加が決定した。さらに、これまでも多くのファンを獲得してきた下北姫菜がオーディションと個人の音楽活動の両立に葛藤。残念ながら決勝出場を辞退するという波乱が起こったのだ。
その結果、審査員による敗者復活投票で2位だったキム・ソヒが繰り上げ合格に。決勝では、この9名のファイナリストが戦うこととなった。彼女達を待ち受ける結末には、どんなドラマが待っているのだろう。そして、1,300万円に積みあがった賞金は誰が手にするのか……決勝が楽しみだ。
運命の決勝戦は2月23日(金)、午後6時からWOWOWとABEMAで同時生中継される。全員の実力が拮抗しているだけに、白熱したステージになるのは間違いない。また、3月にはTROT GIRLS JAPAN 2024としてスペシャルなライブが東京で開催予定だ(3月17日(日) 東京LINE CUBE SHIBUYA)。“トロット・ガールズ”達の生の歌声を聴く絶好のチャンスである。彼女達によって新たな魅力が加わった“名曲”の数々は、是非ともライブで体験していただきたい。
■かつては日本で活躍した歌手もいた!!知られざるトロットの歴史
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