G-DRAGONら大物芸能人の麻薬疑惑、精密鑑定で陰性出たが…韓国警察が意地でも捜査を続けるワケ

2023年11月28日 話題 #BIGBANG

すべてが完全に解決されるまで、この問題が終結することはなさそうだ。

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大々的な麻薬投薬捜査の末、BIGBANGのG-DRAGONに続き俳優イ・ソンギュンも精密鑑定で陰性と判定された。

躍起になって捜査した警察としては面目をつぶす格好となったが、「まだ不送致が決まったわけではない」として追加捜査の意志を表明するなど、強硬な立場を示している。

G-DRAGONは先日、仁川警察庁・麻薬犯罪捜査係の取り調べを受けた際、簡易試薬検査のほか毛髪の精密鑑定も受けたが、麻薬成分は検出されなかった。

また、仁川警察庁・麻薬犯罪捜査係は11月25日に満了したG-DRAGONの出国禁止期間を延長しないことにした。去る10月26日、警察が法務部にG-DRAGONに対する出国禁止を申請してからわずか1カ月の出来事だ。

警察は最近、「出国禁止延長要請書」を法務部に送らず、G-DRAGON側にも解除の事実を知らせたという。

BIGBANG・G-DRAGON
G-DRAGON

麻薬投薬の疑いと関連した国立科学捜査研究院の精密鑑定がすべて終了したG-DRAGONは、特別な情況証拠がないため、追加召喚なく検察に送致されない「不送致」で事件が終結する可能性が予想された。

法曹界は冷ややか「法廷闘争までは無理」

しかし、警察は27日に行った定例記者懇談会で、G-DRAGONに対して既存の麻薬精密鑑定における陰性判定可否と関係なく、追加捜査を継続するという意向を明らかにした。

また、「結論が下されるまでは、すべての可能性が開かれていると見ることが正しい」とし、「一部の判例を見ると、精密鑑定の結果と関係なく麻薬投薬情況が確実な場合、有罪が宣告されたケースがある」と、G-DRAGONの不送致決定は時期尚早だという立場を表した。

警察側はG-DRAGONの精密鑑定結果が陰性だったものの、追加捜査を一部行わなければならないとし、「さまざまな情況から、魔や役を投薬した事実が明らかになれば、(鑑定結果が)完全に陰性だからといって不起訴で送致することは正しくないと思う。結論は留保する」と伝えた。

これまで、警察はソウル江南区(カンナムグ)の高級クラブで室長を務める女性A氏の供述を基に、G-DRAGONのが昨年12月に当該店舗で麻薬を投薬したものと推定し、刑事立件まで進めた。

ただ、G-DRAGONのは立件の事実が公開された直後から、自身の疑惑を強く否認してきた。現にこれといった情況証拠も出てきていない。そのこともあり、「警察が無理に捜査した」という反応も出ている。

現時点ではこれ以上、G-DRAGONの麻薬疑惑を立証する証拠が出てこない状況のなかで、警察がG-DRAGONに対する捜査を継続する意志を明らかにしたことで、今後の捜査の行方にも関心が集まっている。

このような決定が警察の“無理な固執”になるのか、有罪を明らかにする粘り強さになるのかは、今後の捜査をもう少し見守らなければならないものとみられる。

イ・ソンギュン
イ・ソンギュン

ただし、麻薬類管理法上、大麻・向精神薬投薬の疑惑がもたれているイ・ソンギュンに対しては、警察は最近、出国禁止期間の延長を法務部に要請したことがわかった。

イ・ソンギュンとG-DRAGONに対する出国禁止措置と関連してそれぞれ異なる対応をしたため、2人に対する今後の捜査方向も変化するだろうという観測も流れている。

イ・ソンギュンの麻薬投薬疑惑の捜査について、警察は「一部(投薬の事実を)認めた趣旨がマスコミで報道されたが、法廷での供述でもないため、意味がないと思う。結果的にどれだけ投薬した事実があるのかを確認する捜査を行っている」と説明した。

しかし、依然として警察の麻薬投薬捜査を見つめる法曹界の視線は否定的だ。

とある法曹界関係者は、「麻薬投薬事件の場合、物証がなく供述だけあったとしても、容疑を立証することは難しい。陽性という証拠がなく、当事者の供述を通じて投薬時期や回数などを把握するのは限界があるからだ。起訴までは可能だが、今後の法廷闘争までは無理だろう」と見解を述べた。

仁川警察庁が麻薬投薬疑惑で捜査や内偵を行っている人物はG-DRAGONやイ・ソンギュン含め計10人で、立件された人物はこのうち5人から7人に増えた。

警察は麻薬鑑定の結果と関係なく、関係者の供述と通話内容などを基に、彼らの麻薬投薬疑惑の立証に捜査力を集中する計画だ。

◇G-DRAGON プロフィール

1988年8月18日生まれ。本名クォン・ジヨン。2006年にBIGBANGのメンバーとしてデビュー。BIGBANGのリーダーで、グループ内ではラッパーを担当している。作詞・作曲、そしてプロデュースのスキルにも定評があり、数多くの楽曲をヒットさせた。2019年10月に除隊。2022年4月に『Still Life』を発表して約4年ぶりにカムバック。2023年6月にYGエンターテインメントとの契約が終了した。

◇イ・ソンギュン プロフィール

1975年3月2日生まれ。2001年、MBCのシチュエーションコメディ『恋人たち』(原題)でデビュー。2007年のドラマ『白い巨塔』韓国版で正義感の強い“チェ・ドンヨン(日本の里見脩二)役”を演じてブレイクし、『コーヒープリンス1号店』『パスタ~恋が出来るまで~』『ゴールデンタイム』『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』と数多くの人気ドラマに出演した。映画『僕の妻のすべて』『最後まで行く』『パラサイト 半地下の家族』などでも高い演技力を発揮。プライベートでは2009年5月に女優チョン・ヘジンと結婚しており、同年11月に長男が、2011年8月に次男が産まれている。

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