現在、違法薬物疑惑で警察の調査を受けている俳優イ・ソンギュン（48）。そんななか、彼の事件の中心人物とされる遊興店女性マネージャーA氏の“怪しい行跡”が電波に乗った。
11月23日に韓国で放送されたMBC調査番組『実話探査隊』では、イ・ソンギュンの薬物疑惑のきっかけとなった遊興店を訪れた模様が公開された。
先立って10月19日、仁川（インチョン）警察庁・麻薬犯罪捜査係は、江南（カンナム）に位置する同店で違法薬物が流通しているという情報を入手し、俳優イ・ソンギュン、歌手G-DRAGON（35）など10人を調査中だと明らかにしたことがある。
Ａ氏はこの調査の過程で自身が薬物を使用しただけでなく、複数の人に渡していたことでも拘束された。そんななか、イ・ソンギュンはA氏から持続的な恐喝、脅迫を受け、3億5000万ウォン（約3500万円）を渡していたことが発覚した。
そして23日の放送では、A氏の知人を通じてA氏自身もハッカーに脅迫されていたという事実が放送された。
この知人は「8、9月頃、ハッカーと名乗る人が、A氏が麻薬を投薬していることを知って金銭を要求した。最初はＡ氏の件だったが、のちにイ・ソンギュンが店に来たこと、（A氏の）家に行っていたことを口実に金銭を要求したそうだ」と話した。
この発言通り、A氏は自身のApple Watchがハッキングされ、イ・ソンギュンも脅迫を受けることになったと主張。実際、イ・ソンギュンにもそのような内容で金銭を要求したとしている。
番組でA氏とハッカーのやりとりも公開されたのだが、A氏がハッカーと共謀者のように親密なメッセージをやりとりしていたことが注目を集めた。
A氏はハッカーに「1億ウォン（約1000万円）を渡せば、これ以上くれ要求X」「ソンギュンに連絡禁止」「wwwここまで来たのに何が潜水なのか。お前は爆発させるXX」などの携帯メールを送っていた。
A氏はその後、イ・ソンギュンに「脅迫メールが来る。金をくれ」と状況を伝えた。以降、イ・ソンギュンはA氏にハッカーとの交渉用として3億5000万ウォンを渡したという。
しかし、ハッカーが要求した金額は1億ウォンだった。これについてA氏の知人は「A氏が、それ（残りの2億5000万ウォン）は被害補償金だと。自分がイ・ソンギュンにも会えず、お客さんも途絶えるために持っているそうだ」と明かした。
結果的にこの金はハッカーに渡されず、イ・ソンギュンはA氏を脅迫容疑で告訴している。
なお、イ・ソンギュンは警察の調査で「A氏が私を騙して薬を渡した。麻薬だとは知らなかった」と主張。警察の調査では、尿、毛髪の精密鑑定で陰性判定を受けている。容疑の立証に失敗した警察はその後、イ・ソンギュンの体毛を追加で採取し、再度精密鑑定を依頼した。
◇イ・ソンギュン プロフィール
1975年3月2日生まれ。2001年、MBCのシチュエーションコメディ『恋人たち』（原題）でデビュー。2007年のドラマ『白い巨塔』韓国版で正義感の強い“チェ・ドンヨン（日本の里見脩二）役”を演じてブレイクし、『コーヒープリンス1号店』『パスタ～恋が出来るまで～』『ゴールデンタイム』『マイ・ディア・ミスター～私のおじさん～』と数多くの人気ドラマに出演した。映画『僕の妻のすべて』『最後まで行く』『パラサイト 半地下の家族』などでも高い演技力を発揮。プライベートでは2009年5月に女優チョン・ヘジンと結婚しており、同年11月に長男が、2011年8月に次男が産まれている。
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