イ・ビョンホン主演の新作映画、新たな旋風を予告! “興行監督”ならではの演出スキルとは?

2019年12月18日 映画 #韓国映画

ウ・ミンホ監督が、今回も原作との特別なシナジーを予告した。

【動画】「イ・ビョンホンの演技は恐ろしかった…」新作映画『南山の部長たち』制作報告会の様子

手掛けた作品ごとに時代を反映させ、“生きるディテール”として人気を集めるウ・ミンホ監督が、今度は映画『南山の部長たち』でスクリーンに舞い戻る。原作WEBコミックを映画化して絶大な反響を得た『インサイダーズ/内部者たち』に続く実写化作品であるだけに、早くも関心は大きい。

ウ・ミンホ監督は『インサイダーズ/内部者たち』の公開当時に707万人の観客を動員しただけでなく、ディレクターズ・カット版の『内部者たち:オリジナル』(原題)も公開して“興行監督”の名を欲しいままにした。未完結WEB漫画という原作の特徴を生かした作品作りを実現し、映画ならではの表現でキャラクターの魅力を上昇させて大きな反響を得た。

原作の連載再開を望む声が殺到し、各種パロディやオマージュコンテンツが量産されるなど、『インサイダーズ/内部者たち』はウ・ミンホ監督によって新たなシンドロームが生み出された作品といえる。

『インサイダーズ/内部者たち』(左)、『南山の部長たち』

そんなウ・ミンホ監督による実写化最新作であるだけに、『南山の部長たち』への期待は高まるばかりだ。

『南山の部長たち』の原作は、元記者の作家キム・チュンシクの著書。1979年に“第二の権力者”と呼ばれていた中央情報部長が、韓国の大統領暗殺事件を繰り広げるまでの40日間の物語を描いた。大統領府、中央情報部、陸軍本部に至るまで、当時大韓民国を掌握した権力者たちの心理を淡々と綴っている。

前作の『インサイダーズ/内部者たち』では“未完結コミック”という特性を生かしたが、『南山の部長たち』では“ノンフィクション”に焦点が置かれる。

ウ・ミンホ監督は『南山の部長たち』の映画化を通じて、韓国近現代史の中でもっともドラマチックな1979年という時代を描き出すことを決断。実在の人物の関係を再構築し、観客たちがより物語にのめり込めるような基盤を作ることに成功している。

何よりも、『南山の部長たち』はウ・ミンホ監督が除隊後に原作を読み、自ら映画化を夢見た作品。長年の構想が込められた一大プロジェクトなのだ。これまで見ることのなかった政治ドラマを見せる『南山の部長たち』は、観客に新鮮さを与えることだろう。

『南山の部長たち』は、韓国で来る2020年1月に公開予定。

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