韓国ドラマの主演俳優と端役の出演料の差が、最大で2000倍に達することがわかった。
10月24日、国会文化体育観光委員会委員長であるイ・サンホン議員は、韓国放送演技者労働組合と韓国放送実演者権利協会から提出を受けた「演技者賃金制度の実態調査および改善方案研究」報告書を公開した。
報告書によると、この2年間に放送された9本のドラマのうち、主演と端役の出演料の格差が最も大きかったドラマは『ペイバック～金と権力～』（SBS）だった。
同作品の主演俳優は、麻薬疑惑が浮上したイ・ソンギュン。彼は1話当たり2億ウォン（約2000万円）を受け取っていた。一方で端役の演技者は、1話当たり10万ウォン（約1万円）しか受け取っていなかった。その差は2000倍だ。
また『わずか1000ウォンの弁護士』（SBS）では、主演の俳優ナムグン・ミンが1話当たり1億6000万ウォン（約1600万円）を受け取っていたことに対して、端役の最低出演料は1話当たり20万ウォン（約2万円）だった。
BLACKPINK・ジスや俳優チョン・ヘインが出演した『スノードロップ』（JTBC）は、主演が1億1000万ウォン（約1100万円）、端役が15万ウォン（約1万5000円）であり、『ゴールデンスプーン』（MBC）は主演が7000万ウォン（約700万円）、端役が10万ウォンだった。
今回の報告書を通じて、出演料および撮影日なども公開された。1回分の放送を撮影するのに平均2.63日がかかり、ドラマ制作現場での最低出演料は1話当たり平均20万ウォンから30万ウォンと報告された。
イ・サンホン議員は「出演料の下限線を設定し、演技者に最低限の基準と補償を付与する方向に上方平準化を図らなければならない。劣悪な出演料で生計を脅かされる端役演技者の労働権と生存権を保護するために、制度的な議論がなされなければならない」と強調した。
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