「音楽番組の出演料として1回当たり5万ウォン（約5000円）のところもあった」
11月10日、YouTubeチャンネル『芸能の裏大統領イ・ジンホ』が、「あまりにも深刻な音楽番組出演料状況、1回当たり5万ウォンの真実」という題名の映像を公開した。芸能記者出身のYouTuberイ・ジンホが、アイドルグループの音楽番組出演料の状況を暴露したのだ。
イ・ジンホは「取材をしたが、あまりにも少ない出演料に驚いた」と告白。「音楽番組の出演料はグループの人数などもまったく考慮されない別事案だ。グループであろうとソロであろうと同じように見ている。メンバーとバックダンサーが多いからといって出演料が多く支払われるわけではない」と指摘した。
「ただ、認知度と人気によって出演料には差がある。大韓民国を代表するアイドルグループなら、音楽番組1回当たり50万ウォン（約5万円）程度の出演料を受け取る。ただ、それより少ない金額を受け取るグループが大半だ」と明らかにした。
具体的にはどういうことか。
アイドル基準として1回10万ウォン（約1万円）が地上波放送3社の音楽番組で一括的に適用されており、中には現相場で5万ウォン程度の出演料を払うところもあったらしい。
また、音楽番組に使われる衣装の場合、人気が高いほど費用が大きくなる構造だったという。最大1000万ウォン（約100万円）以上から500万ウォン以下の衣装費を支出することが明らかになった。
上位アイドルたちは火曜日にはSBSM『ザ・ショー』、水曜日にはMBCM『ショー！チャンピオン』、木曜日にはMnet『M COUNTDOWN』、金曜日にはKBS2『ミュージックバンク』、土曜日にはMBC『音楽中心』、日曜日にはSBS『人気歌謡』など、週に6回の音楽放送に出演する。
音楽番組にすべて出演した場合、アルバム活動の平均期間を2週間とすれば、約1億2000万ウォン（約1200万円）を超える衣装費がかかるわけだ。平均的なアイドルの場合も2週間に約6000万ウォン（約600万円）程度を衣装費として使っているという。
これにヘアとメイクアップ費用も2週間に約600万ウォン（約60万円）程度かかり、バックダンサー1人当たり1日15万ウォン（約1万5000円）以上がかかる。
KBS2『ミュージックバンク』の場合、自主的にセットを製作してくれるが、他の音楽番組では「コンセプトに合わせてセットを組んでこい」というところもあるらしい。セット費は通常、約3000万ウォン以上の費用がかかる。
結局、これらの費用をすべて含めて（報酬として策定した価格で）2週間で約1億5000万ウォン～2億ウォン程度の費用がかかるというわけだ。それゆえにアイドルたちはこの費用を賄うために高価なイベントに出場するという。
「テレビ局側のパワハラではないか」という見方もできるが、それでもアイドルたちは音楽番組に出演する。一部の中小プロダクションの場合、音楽番組への出演自体を負担に思っているそうたが、それでもテレビ局との関係を無視できず、音楽番組を手放せないのだ。
「音楽番組に出演したいアイドルと芸能プロダクションのマネージャーたちはたくさんいる。1週間待っても担当PDに会えるかどうか。一度番組出演を通じて所属アイドルの人気が出れば、それまで投入したお金を回収できるだけではなく、お金が残るためだ」とも語ったイ・ジンホ。
彼によると、テレビ局も視聴率0%台であっても音楽番組を放棄できない理由があるらしい。
「人気のある芸能PDたちは音楽番組のPD歴がある。音楽番組PDとして活動しながら積み上げた芸能プロダクションのマネージャーたち、アイドルたちとの関係は、芸能PDになった時に役に立つ」
「音楽番組出演を拒否した場合、アイドルたちは自分たちを世に知らせる機会が減り、バラエティ番組に出演する機会もなくなるため、泣く泣く音楽番組に出演する構造が作られている」
「結局、テレビ局で一回当たりタイトに策定した出演料は視聴者にそっくり戻ってきている。浮上できないアイドルと芸能プロダクション、彼らを眺めるファン、高価なお金を払ってイベトンを見る私たちが、音楽番組の負の連鎖の最大被害者だ」（イ・ジンホ）
これらの発言ははたして事実なのか。多少オーバーな面もあるだろうが、芸能記者出身のイ・ジンホだけに100％の虚偽ではないのは明らかだ。
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