実は宮崎美穂は『PRODUCE 48』に出演し、その多彩な才能と魅力を披露して韓国でも人気を集めた。
惜しくも12人のデビュー組(現IZ*ONE)には入れなかったが、人気に加え韓国語が堪能なこともあって、今年4月には韓国ケーブル局であるチャンネルJで放送された『日本人も知らない茨城旅行』に出演。多くのファンを喜ばせた。
そんな宮崎美穂を応援する韓国のファンコミュニティの名前が「みゃお党」なのだが、「みゃお党」は展示会の公式サイトにこう綴っている。
「宮崎美穂は、AKB48のチームAイチの美貌の持ち主で、歌唱力と可愛さもバッグンのアイドルです。韓国のファンは、彼女のニックネーム“みゃお”にちなんで自らを“みゃお党”と名乗り、応援活動を行っています」
『PRODUCE 48』のプラス効果といえば、出演していたAKBグループのメンバーたちが韓国で応援され、活動を展開するようになったことだろう。
例えば『PRODUCE 48』でファイナルに進出した元AKBの竹内美宥はグループ卒業後、韓国MYSTICエンターテインメントと専属契約を交わし、今年10月22日にソロデビュー曲『My Type』で韓国デビューした。
IZ*ONEとしてのデビューは逃したものの、アイドルからソロアーティストに転身した彼女の覚悟と韓国の言葉と文化に馴染もうとする努力ぶりが、新鮮な驚きと感動を与えている。
今年5月2日の公演をもってAKB48を卒業した高橋朱里も、その直後にINFINITE、LOVELYZなどが所属するWoollimエンターテインメントに移籍。8月7日に新人ガールズグループRocket Punch(ロケットパンチ)の唯一の日本人メンバーとしてデビューを飾り、大きな反響を得ているところだ。
もちろん、宮崎美穂、竹内美宥、高橋朱里はAKB時代から日本でも人気で、韓国のAKBファンの間では知られた存在だったが、『PRODUCE 48』がAKBグループと韓国をつなぐ架け橋になった部分もあったわけだ。
それだけに日韓を騒がせている“投票操作疑惑”が事実と判明したことは残念でならない。
出演者や制作陣はもちろん、“国民プロデューサー”として番組に関わったすべての人々がわだかまりを抱える結果となってしまった。
ただ、それでも夢に向かって汗と涙を流した彼女たちを純粋に応援したいと思ったファンは、今もたくさん存在するはずである。韓国の「みゃお党」もそのひとつだろう。
国境を越えて愛される『PRODUCE 48』出身者たちと、彼女たちを応援する多くのファンに拍手を送りたい。
(文=慎 武宏)