本当に消えてしまった韓国の若きスターたち…“悲痛な1年”で終わらせないために

2019年12月05日 話題

「韓国では年間自殺者が1万3000人ほどになるが、自殺を試みる者は最大で10倍に上ると考えられる。とても多くの人が自殺という危険のなかにいる」

そして「芸能人の“極端な選択”は、感性が豊かな若者やうつ病を患っていたり、困難を経験したりしている人に、特に直接的な影響を与える。“この人は私よりもマシだ”と考えられていた有名芸能人が亡くなると、その影響力はさらに大きくなる。また、あまりに過剰に報道されると、それが心理的な影響を与える可能性がある」と説明した。

芸能人は職業の特性上、多くのメディアを通じて大衆の目に止まり、特にソルリとク・ハラのように10代からの成長を見守られてきたスターの死の場合、直接の知人ではなくても身近な人の死のように感じることがある。

チャ・インハも2017年のデビュー後、休むことなく活動してきたうえに、死亡する前日までSNSでコミュニケーションをとっていたので、ファンが感じる彼の不在は想像以上に大きな影響があるということだ。

ク・ハラ(左)とソルリ

彼らのような芸能人の場合、メディアの報道がとても重要だとシン副センター長は強調する。

「実際にメディア関係者が体感するよりも、大衆がメディアを通じて受ける影響ははるかに大きい。マスコミが世論を形成して社会の雰囲気を作るため、自殺に対する国民の認識も変えることができる。ソルリのように、悪質なコメント1つでも人が死ぬことがあるとされているが、公共性のある記事や報道の影響力はコメントよりもはるかに大きいだろう」と、責任ある報道が必要であると述べた。

スターの相次ぐ悲報が続いたことで、メディアに対して自殺関連の報道を自制し、慎重に報道することで、自殺を予防することができる“パパゲーノ効果”が起こるようにするべきという声も大きい。

身近なマネージャーを“罪人扱い”はNO

またシン副センター長は、死亡した芸能人のマネージャーや知人に対する“ケア”も必要だと指摘した。

「死亡した芸能人に最も近いマネージャーや知人が受ける衝撃は相当のものだが、彼らに対するケアは相対的に不足している。彼らが現場で遺体を発見するケースも多いが、芸能人を側で支えなかった罪人のように指摘されることも少なくない」

最後にシン副センター長は、最近パニック障害を経験していると告白した歌手ヒョナや元Wanna Oneカン・ダニエルについて言及した。

カン・ダニエル(左)とヒョナ

「ヒョナとカン・ダニエルがパニック障害やうつ病であることを率直に明かし、健康な状態ではないため、悪質なコメントなどに敏感に反応してしまうと知らせたが、良い信号だと考える。彼らのこうしたケアを求める声に対して、世論が非難することなく、支援するような動きがついていかなければならない」と強調した。

前へ

2 / 2

次へ

RELATION関連記事

RANKINGアクセスランキング

PHOTO写真

TOPIC「BTS」特集