俳優のキム・サンギョン(51)がタウンハウスに勤めていた警備員のがん治療費を援助していた美談が遅れて明らかになった。
最近、とあるオンラインコミュニティには「俳優キム・サンギョンさん、ありがとうございます」というタイトルの文章が投稿された。
忠清北道・清州(チョンジュ)に住んでいる平凡な40代の家長という文章作成者のAさんは「私の義父は十数年を龍仁(ヨンイン)・東栢(トンベク)のタウンハウスで警備員として勤めた」と話し始めた。
Aさんは「義父は時々、そこに居住するタレントの方の性格に対して称賛し、入居者の温かい配慮もたくさん感じていると話していた」と書いた。
しかし「義父が突然、肺がんのステージ4の診断を受け、10年以上勤務していたタウンハウスの警備の仕事を辞めた」とし、「義父が肺がんで闘病すると知った入居者の方々が治療費を募金して送ってくれた」と明らかにした。
Aさんは「最初、ある方が大金100万ウォン(約10万円)を送ってくれた。その後、数人が長文の応援メッセージと共にとても大きな金額を治療費として送ってくれた。彼らの一人は俳優のキム・サンギョンさんだった」と伝えた。
「映画『殺人の追憶』に出てくるあの方だ」とし、「普段から警備の仕事をされている義父に挨拶を先にしてくださり、祝日の時も小さなプレゼントも必ず渡してくれると伝え聞いていたが、今回もそのように静かに助けてくださった」と、キム・サンギョンの美談について明かした。
Aさんは皆が努力したが義父は2022年9月に亡くなったとし、「義父は私たちに必ずその方々に“感謝の挨拶をしなさい”という言葉を遺言として残した」と伝えた。
続けて「経済的に余裕があったとしても、何も知らないふりをして問題ないはずなのに、そのように義父に力を貸してくれた入居者の皆さんに、遅くなったが感謝の言葉を申し上げる」とし、「私たち家族は一生今回のことを忘れず、これと同じようなことが周囲で起きたら助けられる人になれるよう努力し、私たちの子供にもそのように教える」と感謝の挨拶を伝えた。
そんな美談が知られると、オンライン上では「素敵な俳優キム・サンギョン、教えてくださってありがとうございます。故人の冥福を祈ります」「謹んで故人の冥福を祈ります。俳優キム・サンギョンの温かい行動、尊敬します」などの反応を見せた。
なお1972年6月1日生まれのキム・サンギョンは、1998年のドラマ『真実のために』でデビュー。映画『殺人の追憶』『光州5・18』『ザ・タワー 超高層ビル大火災』、ドラマ『大王世宗』『家族なのにどうして~ボクらの恋日記~』『ラケット少年団』などに出演した。
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