日本の処理水放出に怒り伝えた韓国カリスマ女性歌手、政界からの皮肉続く「なんで今になって?」

2023年09月13日 話題

日本の福島原発の処理水を“汚染水”として怒りのメッセージを伝えた韓国カリスマ女性歌手に対して、韓国政界が鋭い反応を示している。

【注目】「地獄について考える」韓国カリスマ女性歌手が怒り

9月12日にソウルの韓国観光公社で開かれた社団法人・文化自由行動創立記念シンポジウムには、与党「国民の力」のキム・ギヒョン代表が出席し、祝辞でロックバンド・紫雨林のキム・ユナについて言及した。

この日、キム・ギヒョン代表は「文化界の利権を独占した少数特権勢力が特定政治・社会勢力と結託し、文化芸術界を扇動の前衛隊として使うことが、これ以上繰り返されてはならない。自由のない文化は死んでしまった文化」とし、「不当な権力に抵抗する闘士のふりをしているが、北朝鮮の人権や北朝鮮住民の残酷な状況に口を開かなければ、それは二律背反ではないか」と発言した。

続いてキム・ユナを踏まえて、「“概念芸能人”(礼儀や行動が正しい芸能人という意味)といわれているが、概念のない“概念芸能人”が多すぎるのではないか」と批判し、「なぜこのようなことが起きるのか。結局のところ、いじめ、烙印、利権を分け合うカルテルのためではないか。繰り返されてはならない悪習だ」と強調した。

原発事故後も日本でグルメ放送の過去

キム・ユナ
(写真提供=OSEN)キム・ユナ

先立ってキム・ユナは、福島原発の処理水が放出を始めた8月24日、自身のSNSに「数日前から私は怒りに包まれていた。映画的なディストピアが現実になり始める。放射能の雨が止まず、光も入らない映画の中のロサンゼルスの風景。今日のような日、地獄について考える」と書き込んだ。

処理水放出に対するキム・ユナの心境に、オンライン上では反応は真っ二つに分かれた。キム・ユナを支持する人とキム・ユナを非難する声が混ざり、SNS上は文字通り「めちゃくちゃ」になった。さらには政界からの“攻撃”を受けたりもした。

キム・ユナが心境を伝えた翌日の8月25日、チョン・ヨオク元セヌリ党議員も個人ブログを通じて「キム・ユナ氏は数日前から怒りに包まれていたというが、2011年の福島事故当時から怒るべきだった」と指摘した。

続けて「2011年に福島原発事故が起こったとき、“処理もされていない汚染水”が放出されたが、今回は“処理水”だ。あのときは黙っていて、なんで今になって怒るのか」とし、キム・ユナが原発事故以降も日本を訪れ、日本料理を食べる動画などに出ていたことについて触れた。

チョン・ヨオク元議員は「若い人たちは歌手のキム・ユナではなく、(YouTubeを見て)“大阪、札幌のモッパンラー(グルメ放送をする人)”だと思ったりもする。そのようにリアルに“貴重なモッパン”をしていたときは、どんな考えだったのか?」と非難した。

なお韓国政府は処理水の放出について「科学的・技術的な面では問題ない」との立場を示している。

(記事提供=OSEN)

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