日本の福島第1原発の「汚染水(日本では処理水)」海洋放出翌日から、韓国の慶尚南道(キョンサンナムド)昌原(チャンウォン)で開催された馬山(マサン)魚市場祭りが、憂慮とは裏腹に期間中に約1万5000人が訪問したことがわかった。
当初、商人たちは祭り前日の8月24日から始まった日本の汚染水海洋放流の影響で、祭りの興行可否に神経をとがらせ、憂慮を表明していた。
日本政府の決定のもと、福島第1原発の汚染水の海洋放流が24日から始まり、韓国国内の産業、食品業関連の小商工人や自営業者は売上急減などを予想したためだ。
しかし祭り当日、馬山魚市場には多くの市民が訪れ、一部食堂は昼休みなどにピークタイムで満席となったことが把握された。
日本の汚染水放流で「水産物不買が始まる」という予想もあったなか、放流が始まって以降も韓国国内の消費者は予想と異なる基調を見せている。
東京電力は1日に約160トンの汚染水を海水で希釈し、放流する作業を17日間進め、一時的に汚染水7800トンを海洋放流する計画だと発表した。
これに対し韓国沿岸漁業人中央連合会は、汚染水海洋放流を発表した24日同日に要請文を発表し、「漁業と水産業の生産額減少が現実化すれば、早急に支援できる汎政府政策を講じてほしい」と伝えた。
もっとも、韓国国内の消費者の水産物購買や水産祭り訪問などの動向を見るに、汚染水放流前と異なる推移は見られていない。
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