アメリカ・ロサンゼルスで開催されたK-POPコンサートで、観客が歌手RAIN(41)のステージをボイコットする動きがあった。
去る8月18~20日(現地時間)の3日間、ロサンゼルスでは世界最大級のK-POPコンサート「KCON LA 2023」が開催された。このイベントには、IVE、NMIXX、ATEEZ、ZEROBASEONE、ITZY、Stray Kidsなどが出演したのだが、2日目に登場した歌手RAINのステージでは異様な光景が見られたという。
この日、RAINは自身のヒット曲を熱唱したのだが、なぜか観客は沈黙。また、ペンライトの光も他のアーティストとは比べ物にならないほど数が少なかった。
長年K-POP界を牽引し、今年6月に41歳を迎えたベテラン歌手に何が起こったのか。
原因として推測されるのは、彼がプロデュースしたアイドルグループ「Ciipher」の存在が挙げられる。
Ciipherは9日、7人中4人の脱退を発表した。今後はグループを再編し、活動を継続する計画とも明らかにしたが、事実上の解散といっても過言ではないだろう。
CiipherはRAINが作ったボーイズグループとして、デビュー前から注目を集めてきた。2021年3月に1stミニアルバム『I like you』でデビューした際は、RAINの妻である女優キム・テヒがミュージックビデオに特別出演し、話題になったりもした。
RAINはこれまで、制作者としてCiipherのPRに心血を注いできた。あるバラエティ番組に出演した際には、Ciipherに投資した金額が“家一軒分”と明かし、視聴者を驚かせたこともあるほどだ。
にもかかわらず、Ciipherは短期間で事実上の解散という憂き目に。ネット上では、「解散が早すぎる」「RAINは制作者として無責任」「Ciipherは解散したも同然なのに、RAINはコンサートに出ている場合か」とRAINを非難する声が上がっており、このような動きが今回のボイコットに繋がったとみられる。
ただ、RAINの“前科”は今回のCiipherだけではない。2009年には彼がプロデュースしたMBLAQという5人組ボーイズグループがデビューしている。
MBLAQは、2009年10月に行われたRAINのコンサートのオープニングステージでお披露目された。同年10月にリリースされた1stミニアルバム『JUST BLAQ』は韓国音楽チャートで首位を獲得。そして2011年5月に『Your Luv』で日本デビューも果たし、オリコンでも好成績を残した。
だが、その勢いは長くは続かなかった。2014年12月16日、主要メンバーのイ・ジュン、チョンドゥンが契約満了により脱退を発表。以降は3人組での活動を予告していたが、現在も活動できておらず、事実上の解散状態となっている。
このように、2つのボーイズグループが“惜しくも”短期間で空中分解してしまったRAIN。K-POPファンの心情としては、ボイコットしたくなる気持ちも理解はできるだろう。今後は予告通りCiipherが再編成され、残ったメンバーが問題なく活動できるのかに注目が集まる。
◇RAIN プロフィール
1982年6月25日生まれ。本名チョン・ジフン。2002年にJYPエンターテインメントから歌手としてデビューした。主演ドラマ『サンドゥ、学校へ行こう!』『フルハウス』などのヒットで俳優としての活動も活発化する。2015年にRAINCOMPANYを設立。2017年に「韓国で最も美しい女優」とされるキム・テヒとの結婚を発表し、現在は2児の父。
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