事務所と紛争中のFIFTY FIFTYに一方的な肩入れをして偏向報道と断じられた韓国番組、“視聴者離れ”加速か

2023年08月22日 テレビ #FIFTY FIFTY

K-POPガールズグループ・FIFTY FIFTYを特集した韓国SBSのテレビ番組『それが知りたい』(原題)が、偏向報道という議論に包まれた。

【写真】“奇跡のグループ”FIFTY FIFTYとは?

同番組への信頼度が急激に下がっており、大きく失望した視聴者の離脱と損切りが続いている。

さらに一部の視聴者が『それが知りたい』の広告スポンサーを圧迫する動きまで見せており、波紋はさらに広がる見通しだ。

あまりに偏った報道に批判殺到

FIFTY FIFTYと所属事務所ATTRAKTの専属契約などに対する葛藤を扱った『それが知りたい』は、去る8月19日に放送された。その放送で制作陣は、ATTRAKTとFIFTY FIFTYの音楽プロジェクト外注業者The Givers、FIFTY FIFTYメンバーと家族のインタビューなどを公開した。

FIFTY FIFTY
(写真提供=OSEN)FIFTY FIFTY

FIFTY FIFTYメンバーたちが練習生の過程で体験した困難と推定に基づいた音源収益などの内容が公開され、進行者がメンバーから送られた手紙を読むシーンもあった。

しかし放送後、激しい批判に直面した。報道番組の基本として両側の立場をすべて聞き、中立の立場で問題を扱うべきだが、FIFTY FIFTY側にのみ肩入れし、手紙で同情を引こうとしたとの指摘だ。

視聴者らは「まだ法的に争っている最中なのに過度に一方の味方をした」「事態をよく知らない人が放送だけ見れば、誤解を招きかねない内容」と指摘した。

実際に、ATTRAKTのチョン・ホンジュン代表と一緒に仕事し、“FIFTY FIFTY事態”に厳しい忠告をして『それが知りたい』を見たというThe Lushのキム・ミニは「放送がとてもムカつく」と話し、KBSのコ・グクジンPDは「一体何を話したかったのか。感情に訴える最後で言葉を失った」と残念がった。

(画像提供=ATTRAKT)FIFTY FIFTY

FIFTY FIFTY側に偏った放送をしたという指摘のなかで、韓国の主要芸能界団体である「韓国マネジメント連合」や「韓国芸能制作者協会」が立場文を発表し、『それが知りたい』側に是正と謝罪を要求した。

韓国マネジメント連合は「事件の争点とは異なるFIFTY FIFTY側の一方的な主張、感性による訴え、確認されていない暴露に対して正確な事実関係の有無さえ把握しないまま報道した。現在、法的紛争中の事件に対する歪曲された認識を植え付けた」と指摘し、「明確な根拠がない匿名報道と主観的な意見中心の編成を通じて、報道が持つ公正性と客観性という大きな大義を捨てた。企業活動と事業構造をカジノテーブルとチップを使って再演し、大衆文化産業を賭博場と卑下し、正常に企業経営をする制作者たちを賭博師と侮辱した」と批判した。

韓国芸能制作者協会は「明確な根拠がない不特定人の主観と多数の匿名報道は、大衆文化産業および放送に対して理解がない制作陣の一方的な視線としか見られない」とし、「今回の偏向報道で苦しむ事件当事者のために、また長い間で成し遂げた韓国大衆文化産業の地位が今回の放送で中傷されないよう、SBSと『それが知りたい』制作陣の公式的な謝罪と訂正報道を強く促す」と発表した。

番組側は沈黙を続けるのか

(画像提供=ATTRAKT)FIFTY FIFTYの大ヒット曲『Cupid』のミュージックビデオが再生回数1億回を突破

『それが知りたい』が現在までに行った措置は、YouTubeに公開された映像を非公開にしたくらいだ。『それが知りたい』側が沈黙を続ければ続けるほど、視聴者の怒りは大きくなった。

その怒りは数字でも確認できる。FIFTY FIFTYと関連した放送をする前に162万人だった『それが知りたい』YouTubeチャンネル登録者数は、たった一日で1万人も減った。あまりにも多くのチャンネル登録者数を保有する『それが知りたい』であるため、1万人の離脱は大きな打撃ではないように見えるが、一日で離れることを選択したということは、それだけ失望感が大きく信頼を失ったということを意味する。

それだけではない。一部の視聴者は広告主を圧迫し、『それが知りたい』側の謝罪と訂正放送を誘導しようという動きまで見せている。

とある視聴者は8月22日、『それが知りたい』の視聴者掲示板に広告主の電話番号を載せ、「明日9時から電話1回ずつして、CMを取り下げてほしいと要請すればいい。すべての会社をする必要はない。『それが知りたい』の広告を全部飛ばしてみよう。もし通話中なら他の所にしてほしい(他の方が抗議電話中だったり、抗議しすぎたりして受話器を離したのだ。良い傾向)。一日に100人が2カ所にするだけでも効果が大きい。しかし100人だけではないだろう」と説明した。

先立ってSBSは、ドラマ『朝鮮駆魔師』が歴史歪曲の議論に包まれたときも、広告主が離れたことで最終的に謝罪し、放送を2話で中断した経緯がある。

なおFIFTY FIFTYと関連した内容を報じた『それが知りたい』の視聴率は、4.0%を記録した。これは前の週(8月12日)の放送が記録した3.6%よりも、0.4%ポイント上昇した数字だった。

(記事提供=OSEN)

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