“学校暴力疑惑”で活動中断となり、ついに復帰する韓国芸能人たち…盲信的に叩いてはならない理由

2023年07月27日 話題

ここ数年、韓国社会でスポーツ界から始まった学生時代の校内暴力や“いじめ”に関する「学校暴力MeToo」が芸能界にまで広がり、その波紋は甚大だった。

【画像】“いじめ疑惑”で脱退したアイドルも…“悪口まみれ”の机

学校暴力疑惑が浮上したジスは俳優を引退し、(G)I-DLE・スジンはグループから脱退。他にもチョ・ビョンギュ、キム・ソヘ、パク・ヘス、シム・ウヌ、キム・ドンヒ、ファン・ヨンウン、チン・ダルレなどが依然として名前の前に「学校暴力疑惑」がつき、活動が容易ではない状態だ。

彼らの一部は復帰に拍車をかけているが、オンライン上では議論が絶えない。どんな目で彼らを見る必要があるだろうか。

不誠実な事務所の対応が仇に

最近、ドラマ『悪霊狩猟団:カウンターズ』シーズン2(tvN)のチョ・ビョンギュと、ドラマ『純情ボクサー』(原題、KBS2)のキム・ソヘが同じような時期に復帰し、注目を集めた。

2人とも学校暴力疑惑に包まれた代表的な芸能人だからだ。

(写真提供=OSEN)キム・ソヘ

オーディション番組『PRODUCE 101』から誕生したガールズグループI.O.I出身のキム・ソヘは、“演技ドル”(演技+アイドル)の夢を叶えようと女優活動を並行したが、2017年と2021年の2度にわたって浮上した学校暴力疑惑が障害になった。

キム・ソヘは2017年、オンラインコミュニティに学生時代は不良だったという掲示物が投稿されたが、実際は被害者だったという事実が明らかになった。その後、暴露者は謝罪しており、そのまま事態は好転するかに思われた。

しかし2021年、また別の学校暴力疑惑が登場。当時、所属事務所側は「虚偽事実」として強力な法的措置を予告した。

だがキム・ソヘが中学校1年生の時、学校暴力委員会で懲戒を受けた記録が公開され、議論が大きくなった。当時、キム・ソヘが受けた懲戒は1号書面謝罪処分。これに対して所属事務所側は「単純な誤解による争いであり、対話を通じて当事者が誤解を解いてうまく解決して終わった」と公式立場を出した。

最初から正確な事実関係を把握して公式立場を発表するのが賢明な選択だったろう。所属事務所の不十分な業務処理と一歩遅れた態勢転換が、キム・ソヘの学校暴力のイメージを強めることに一役を買ってしまった。

(写真提供=KBS2)『純情ボクサー』のキム・ソヘ

3件中2件は解決、残りは…

俳優のチョ・ビョンギュはドラマ『SKYキャッスル』(2018)、『ストーブリーグ』(2019)、『悪霊狩猟団:カウンターズ』(2021)をヒットさせ、ドラマ界のブルーチップとして勢いに乗っていたなかで学校暴力疑惑が浮上した。

今現在もチョ・ビョンギュに対して誤解している人も少なくないが、正確に指摘しなければならないことがある。

(写真提供=OSEN)チョ・ビョンギュ

彼には計3件の学校暴力加害者という主張が出てきたが、そのうち2件は暴露者が自ら暴露文を削除し、公式に虚偽事実であることを認めて終わった。これ以上、言及する必要がないという意味だ。

最後の1件が残り、告訴を進行したが、アカウント運営者がニュージーランドに居住中で召喚に応じず、召還調査結果さえ受けられない状況だ。チョ・ビョンギュが誰よりも早く事件を解決したがっているが、暴露者が召喚に応じないため何もできず、時間だけが過ぎている。

虚しく歳月を浪費できないという判断のもと、チョ・ビョンギュ側は残った1件を警察に任せ、『悪霊狩猟団:カウンターズ』シーズン2で活動を再開したのだ。

ただ「憲法の上の国民情緒法」という言葉があるように、最近行われた『悪霊狩猟団:カウンターズ』シーズン2の制作発表会で、「責任感を持っているだけにシーズン1より悪に支えられて一生懸命撮影した」という感情に偏った表現を使わず、もう少し考えた復帰コメントをしていたらという残念さは残る。

(写真提供=tvN)『悪霊狩猟団:カウンターズ』のチョ・ビョンギュ
(写真提供=tvN)チョ・ビョンギュ

学校暴力疑惑で議論になった芸能人が復帰するとき、その問題について本人が正確にコメントする態度が必要と思われる。“やぶ蛇”になる可能性を考えて発言しなかったり、あるいは「過去のことは記事で見てください」といったニュアンスで復帰したりすると、「適当に伏せて進めよう」という行動に映ってしまうからだ。

一方で、双方が円満に合意したり、謝罪したりして終わった事案に対しては、疑いの目を持たないことが正しい。いつまでもデマを生成し、憶測を出せば悪質な書き込みと変わらない。

出演禁止の芸能人でない以上、キャスティングは全面的に制作陣の役割だ。チョ・ビョンギュであれ、キム・ソヘであれ、今後復帰する誰であれ、今や彼らに対する判断は視聴者にかかっている。

(記事提供=OSEN)

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