BLACKPINK・ジェニーの女優デビュー作となった米HBOドラマ『THE IDOL/ジ・アイドル』が早期終了することとなった。
米メディア『Deadline』は6月26日(現地時間)、「『THE IDOL』は7月2日に放送される第5話を最後に幕を閉じる」と報じ、「シーズン2の制作も未定だ」と付け加えた。
当初、全6話とされていた本作は扇情性などで初回から物議を醸し、酷評が殺到。結局、計5話で幕を閉じることとなった。
『THE IDOL』は、歌手のザ・ウィークエンドと、HBO『ユーフォリア/EUPHORIA』のサム・レヴィンソン監督が製作総指揮、共同脚本を担当した。リリー=ローズ・デップ演じる女性歌手を主人公に、ロサンゼルスの音楽業界の舞台裏を描いた作品。ジェニーは主人公の友人でバックアップダンサーのダイアン役を演じた。
第76回カンヌ国際映画祭で初公開された同作は、プレミア上映後の現地では称賛を受けたが、リリー=ローズ・デップの過度な露出や性的なシーンが多いことから、海外メディア、批評家たちからは酷評を受けている。
アメリカの音楽雑誌『ローリング・ストーンズ』の評論家は、本作について「恐ろしい話」とし、「退屈で残忍で予想したよりはるかに最悪だ。悲惨さを奥深さと勘違いし、風刺は鋭くなく粗雑だ」と酷評した。
大衆文化メディア『バラエティ』の記者も「セクシュアリティに対する描写は、汚い男性ファンタジーのように感じられる」と批判。キャラクターに対する説明なども説得力が落ちると指摘した。
イギリスの『ザ・テレグラフ』でも「今年1年間に聞ける最悪のセリフがあるドラマで、音楽まで悲惨だ」とし、「風刺はどこにも見当たらず、登場人物たちの行動には眉をひそめる。作品はすでに失敗の匂いが漂っている」との評価がつけられた。
6月18日(現地時間)に公開された3話では、ジェニー(ダイアン役)が身体のラインがあらわになった衣装を着用してステージに上がり、男性ダンサーと密着するようなダンスを披露。この時、特定の部位に男性のダンサーが触れるような動作を見せ、ネット上では批判や怒りの声が続出した。
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