“外部勢力”に苦しむK-POP界…EXOの騒動は収束も、BLACKPINKも超えた「中小企業の奇跡」に横やり

2023年06月27日 話題 #FIFTY FIFTY

デビューからわずか7カ月で米ビルボードチャートを席巻したガールズグループが、大きく花開く前に苦しんでいる。

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新生中小企画会社ATTRAKT所属のキナ、セナ、シオ、アランの4人で構成されたFIFTY FIFTYは、米ビルボードのメインチャートである「ホット100」にK-POPガールズグループ史上最速チャートインという記録を樹立し、“中小企業の奇跡”、“弱小企業の希望”などと称されている。

この成果を土台に、まさにこれから急上昇するかと思われたFIFTY FIFTYは最近、メンバーが健康上の理由で活動を暫定的に中断したのに続き、契約問題にまで直面した。

ATTRAKTは最近、「既存の専属契約に違反し、新しい契約締結を誘導した外部勢力が確認された」と明らかにした。デビュー1年足らずの新人グループを巡る“外部勢力介入暴露”が、K-POP界に衝撃を与えたことは言うまでもない。

そして6月26日、ATTRAKTは公式立場文を通じて外部勢力をワーナーミュージック・コリアと公開的に名指しし、内容証明を発送したと明らかにした。

ATTRAKTとワーナーミュージック・コリアの関係とは?

(写真提供=OSEN)FIFTY FIFTY

ATTRAKTは立場文で「某外注業者がワーナーミュージック・コリアに接近し、FIFTY FIFTYを売り渡す提案をした証拠を捕捉した」とし、「ワーナーミュージック・コリアに正確な釈明と立場表明を要請する」と伝えている。

そんななか、ATTRAKTのチョン・ホンジュン代表は本紙『スポーツソウル』に「ワーナーミュージック・コリアが第3の不純勢力というわけではない。彼ら(バックの第3勢力)とどのような関係があるのか、立場表明をしてほしいと要請した」と再度明らかにした。

先立ってATTRAKT関係者は「小さくて力のない企画会社が成し遂げた、この途方もない奇跡を強奪していこうとする不法的な行為に怒りを禁じえない。この外部勢力と、いかなる妥協もせず最後まで戦い、法的責任を問う」と強調したことがある。

怒り心頭のATTRAKTが名指ししたワーナーミュージック・コリアは、ユニバーサルミュージックグループ、ソニーミュージックエンターテインメントとともに、アメリカ3大音楽レーベルに挙げられるワーナーミュージックグループの韓国支社だ。ATTRAKTは4月にワーナーミュージックグループ傘下のワーナー・レコードとパートナーシップを締結し、FIFTY FIFTYのアメリカ市場進出を本格化すると明らかにしていた。

ATTRAKTの主張に対して、FIFTY FIFTYの海外流通を担当し、今年4月1日から業務を進めてきたワーナーミュージック・コリアは、「事実無根」という立場だ。

ワーナーミュージック・コリアは「契約以後、今までワーナーミュージックグループの力とネットワークを動員し、FIFTY FIFTYと所属事務所が成し遂げた眩しい成果がより一層輝けるよう最善を尽くしてきたが、不味い疑惑が提起され、非常に残念な気持ち」と発表。続いてATTRAKTの主張は事実無根であり、内容証明を受けた部分に対しても遺憾を表わしている。

思い出されるEXOの騒動

このような“契約破棄”を目的とした外部勢力の介入は、FIFTY FIFTYに限ったことではない。EXOのベクヒョン、シウミン、チェンの3人も、似たような内容で所属事務所SMエンターテインメントとの葛藤が生じたことは記憶に新しい。

(写真提供=OSEN)左からチェン、ベクヒョン、シウミン

3人は不公正な契約や精算問題を理由に、SMに専属契約解約を通知。一方のSMは、不純な意図で3人に近づいた“外部勢力”がいると主張していた。幸い、この件は双方が合意点を見出し、SMが外部勢力の介入は誤解だったと謝罪したことで収束を迎えた。

しかし、FIFTY FIFTYのケースは、デビューしたばかりの新人グループという点で、大衆の認知度が高まる前に分裂するのではないかという懸念が高まっている。

韓国屈指の大手であるSMとは違い、ATTRAKTは2021年に設立されたばかりの新生企画会社で、海外など巨大資本の力に簡単に振り回されることは容易に想像できるだろう。

ある音楽事務所の関係者は「所属事務所のパワハラや奴隷契約などに対して、所属アーティストが声を上げることは適当なことだ。ただ、人気が出始めのグループに接近し、専属契約違反を誘導することが繰り返されれば、成長の勢いに乗ったK-POP界の生態系を撹乱しかねない。特に、その被害は大企業よりも中小企業でさらに大きくならざるを得ない」と憂慮の言葉を口にした。

また別の関係者は「外部勢力としては、近い知人とともにグループの海外公演などを通じて収益を創出できる海外の巨大資本家も多い」とし、「第三者が問題に介入し始めれば、法的な争いに繋がる可能性が高く、その結果と関係なくグループのイメージは悪くなるだろう」と話している。

渦中のFIFTY FIFTYは活動休止中

ただし、一部では“外部勢力”の存在が、所属事務所のマネジメント資質不足、報酬の未払い問題などを隠し、アーティストの正当な権利を剥奪できるという見解も存在する。このような事情にもかかわらず、FIFTY FIFTYのグローバル成績は依然として好調だ。

このような混沌のなかでも、FIFTY FIFTYの飛躍のきっかけとなった楽曲『Cupid』は、米ビルボードのメインシングルチャート「ホット100」最新チャート(6月24日付)で24位に位置したことで、同チャートにおけるK-POPガールズグループの最長記録を更新中だ。これは、あのBLACKPINKの8週連続を超えた記録でもある。また、英オフィシャルチャートの最新シングルトップ100(6月16~22日集計)でも16位を記録し、12週連続チャートインに成功している。

FIFTY FIFTY

そのほか、マーゴット・ロビー、ライアン・ゴズリング主演の映画『バービー』のサントラにK-POPアーティストとして唯一参加し、世界進出に拍車をかける見通しだ。

このように、FIFTY FIFTYは高い人気を誇っているにもかかわらず、活動が停滞した理由についてATTRAKTは、メンバーのアランが5月2日に手術を受けて、回復中のためだと明らかにした。「1カ月以上、長ければ2カ月程度の回復期間が必要だという医師の診断により、アーティストたちの活動を中断した。健康が最も重要だと判断し、他のメンバーたちにも休息期を与えた」と説明している。

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【写真】デビュー目前のFIFTY FIFTY

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