「原動力は僕の“欲”」デビュー17年目の“元祖野獣アイドル”2PMチャンソン、演技への熱い思い【インタビュー】

2023年05月28日 話題

2PMのメンバーで、俳優のファン・チャンソンがドラマ『ボラ!デボラ~恋にはいつでも本気~』に関する話と今後の計画を伝えた。

【写真】チャンソン、ドラマのオフショット公開!

5月25日、ソウル・漢南洞(ハンナムドン)のレストランでは、Amazonプライムで配信中の韓国ドラマ『ボラ!デボラ~恋にはいつでも本気~』(ENA)に出演したファン・チャンソンのインタビューが行われた。

同日、最終回を迎えた『ボラ!デボラ』は、恋愛には戦略が必要という恋愛インフルエンサー、デボラ(演者ユ・インナ)と、恋愛は真心が重要という出版企画者のイ・スヒョク(演者ユン・ヒョンミン)が、恋愛指南書を作り始めるという物語だ。劇中、ファン・チャンソンは浮気をした“クズ”な元カレ、ノ・ジュワン役で熱演を繰り広げた。

最終回を迎え、ファン・チャンソンは「昨年8月に撮影が始まった。その時からあまり時間が経っていないようだが、撮影がすぐに終わって…来週もありそうなのに、もう幕を閉じることになった。撮影がとても面白かったので、心寂しい」と伝えた。

(写真提供=L' JULYエンターテインメント)

撮影現場については「幻想的というか。無駄が一切なくてとても良かった。リハーサルの時からいいテンションで続いてきた。現場にいるすべての人が場面一つ一つに真心をたくさん込めているんだな、というのが感じられた」とし「『今日はどんな呼吸になるのか』と気持ちがよくなるほど撮影をしに行く道がとても楽しかった」と回想した。

ユ・インナ、ユン・ヒョンミンなど“ラブコメ”の先輩俳優たちとともにした感想も伝えている。「現場では(ラブシーンを)あまり見られなかったが、放送を見ながらたくさん学んだ。一人で読んだ台本の中の場面と俳優たちが演技した時の呼吸をもう一度見ながら『これをああやって表現したんだ。すごくいいな』と感じたことが多い」と話した。また「現場で監督が教えてくれた部分が多かった。『ジュワンのもう少しクズな面貌を追加してほしい』という注文もあり、私が準備したことと併せて相互作用しながら場面を作っていった。全体的な絵は監督が見てくれたのと同じだから、監督のおかげで良い結果が出たようだ」と満足感を示した。

視聴者に嫌われすぎないように努力するも…

今回の作品で、自身と同じくアイドル出身の俳優Girl's Dayパク・ソジン、iKONク・ジュネと共演した彼は「同志愛が感じられて嬉しかった。お互いに初対面なので、喜びすぎると負担になるかと思って表現はできなかったが、同志愛のようなものがあった」と笑いながら「現場で呼吸を一緒に合わせる時に感じたことだが、とても上手だった。二人とも歌手をしていて、アイドルをしていて俳優をしていた、という修飾語は見えなかった。『ただ上手な俳優だな』という感じがした」と称賛した。

自身が引き受けたノ・ジュワンに対しては「非常に特異なキャラクターだ。血気盛んな若さの終わりを見せるキャラクター」とし「ジュワンは自身が若く、能力があり、まだできることが多いと思っている。だから、ボラと結婚しようという気持ちよりは、一人の時間をもっと満喫して自己実現をより優先したい人物だ。ボラを愛していたが、周りのような深い愛ではなかったようだ。ボラと別れた後、再びアタックするジュワンは、おそらくひどい所有欲があったようだ。他人の餅がもっと大きく見えた(日本語のことわざ『隣の芝生は青く見える』と同じような意味)のではないか。醜い奴だ」と分析しながら笑った。

(画像=ENA)『ボラ!デボラ~恋にはいつでも本気~』劇中のファン・チャンソン

続けて「監督とミーティング前、台本を死ぬほど見て分析をそれなりにしていったが、監督が『お前は(準備を)全部してきたね』と、とても気に入ってくださって感謝した」として「平穏だったドラマの中で危機感を醸し出すキャラクターが、確実に視聴者の方々にインパクトを与えるような魅力があるようだった。ジュワンという人物を理解する上で、俳優として挑戦的な面もあった。それで魅力的な作品だと感じたようだ」と付け加えている。

演技に対するビハインドストーリーも伝えた。

ファン・チャンソンは「ジュワンは間違えば本当に稀代のクズになりそうだった。そうなれば、ドラマの中であまりにもみっともない役割になりかねないと思い『線は越えないようにしよう』と最も気を遣った。そうはしたが、悪口はたくさん言われたようだ」と冗談を言いながら「劇中、ボラとジュワンの序盤部に続き、縁が続くのではないか。それで『ボラが考えたジュワンはどんな人だっただろうか?』と考えたとき、ジュワンがあまりにも人間的に悪い人物であってはならない気がした。だから、それなりにキャラクター構想に色々な要素を入れて視聴者が見た時、ある程度理解できそうな人物として描き出すためにたくさん考えた」と話した。

(画像=ENA)右端がファン・チャンソン

2006年、MBCシチュエーションコメディドラマ『思いっきりハイキック』を通じて、俳優として先に芸能界デビューしたファン・チャンソンは2008年9月、2PMとしてデビューした。その後、俳優と歌手を並行して活発な活動を繰り広げた。

いつのまにか俳優デビュー17年目を迎えたファン・チャンソンは「実は(俳優としての姿が)慣れない。もちろん作品を準備する過程のようなものはノウハウがそれなりにできた。しかし、作品ごとに会う人たちが違ったり、良い結果を出さなければならないという圧迫感のようなものだったりにはまだ慣れない。いつもうまくやり遂げなければならないという緊張があるようだ」と打ち明けた。

「ミュージカルも演劇もドラマも、全部やりたい!」

「反応が多様ではあるが、まだ2PM活動当時の『野獣アイドル』の感じが強烈に残っている方々は(私の演技活動を)ぎこちなく感じているようだ」と振り返ったりした。

俳優としての悩みに対して「まだ私にぴったりの、俳優としての代表的なキャラクターができていないと思う」とし「私は多様な作品をしたいし、多様な挑戦をしてみたい。自ら『何が一番私によく合う配役だろうか』という質問に答えられない。配役を引き受け、その配役を研究することと実際に演技をしながら配役について知っていく部分がはるかに大きいからだろう」と吐露。また「(代表的なキャラクターが)できる作品に出会うことを待っているが、もしそのようなイメージが生まれれば、また新しい悩みが生じるのではないかと思う」と本心を述べた。

(写真提供=L' JULYエンターテインメント)

作品を選ぶ基準については「『魅力ある』という観点が少し曖昧ではあるが、作品の中でキャラクターが魅力的だと感じたら参加したいと思うようだ」と言い、「例えば『思いっきりハイキック』の場合、元々台本にはないキャラクターだったが、監督がオーディションを受けた後、私の名前を取ったキャラクターを作ってくれたのだ。その時は台本を見た時、正確にどんなキャラクターなのかさえ知らなかったが、撮影を1年ほどしてみたらキャラクターがより鮮明になり魅力を感じたりもした。『キム秘書はいったい、なぜ』のコ・ギナムというキャラクター自体にも魅力があった。実際、コ・ギナムは100話を超える原作(ウェブトゥーン)では2回ほどの分量だった。だから、私自ら、ケチなどの設定を考えてキャラクターを構想し監督に提案したが、とても喜んで下さり作品に含ませてくれた。このように、キャラクター的な魅力が発見されれば、楽しく作業することになるようだ」と付け加えた。

『ボラ!デボラ』で俳優ファン・チャンソンのフィルモグラフィーを一つ終えた彼は歌手、写真展などさらに多くの活動計画があった。

「今年初めには写真展も行い、今年は2PMのコンサートも控えている。あれこれやりたいことが多い」「歌と演技も並行するだろう。個人的にボーカルレッスンも受けている。演技の発声にも役立ちそうで、もう歌手としても15、16年目になったが、色々と少しずつ良くなる姿はファンの方々にお見せしなければならないのではないか。(変化が)見えるかは分からないが、もう少し努力してこそ良い姿をお見せできると思うので頑張っている」と強調した。

先立って、2017年演劇『私の愛、私の花嫁』とミュージカル『ALTARBOYZ』『SMOKE』などでも活躍した彼は「演劇やミュージカルもすごくやりたい。しかし、準備する時間が物理的にないため、できていない。やっていた公演をやり直すとしても、しばらくやってないので少なくとも1カ月くらいはひたすら公演練習だけに集中しなければならないが、余裕が出てこない。まともに公演ができなければ、公演側にも私にも損ではないか。実は、作品の提案もあり考査も何度かした」と話している。

そして、今後の計画も耳打ちした。

(写真提供=L' JULYエンターテインメント)

ファン・チャンソンは「今年9月、韓国で2PMのデビュー15周年記念コンサートを行うことになった。10月には海外公演の計画もある」とし「個人的にはファンミーティングをしようと調べている。最近はファンミーティングをほぼコンサート並みに歌ったり、色々やったりしているみたいだ。だから喉を少しチューニングしておかなきゃと思っている」と笑いを誘った。

最後に、「以前『エンターテイメント活動を一生したらいいな』という夢があった。でも、それが本当に難しいことだった。一生の課題として残るだろうが、(過去の自分が)良いことを夢見たと思う」とし、「ずっと活動をするというのが言葉では簡単に聞こえるが、人々も私を探し続けなければならず、私もまた新しい姿を見せなければならない努力が必要だ。私が望むものを得るためには、自分でずっと回っている状態が続くべきだと思う。これを情熱と言うか、欲と言えばいいのか分からないが、これが私の原動力のようだ」と締めくくった。

◇ファン・チャンソン

1990年2月11日生まれ。2006年、シチュエーションコメディ『思いっきりハイキック』で俳優デビューし、2008年に2PMとしてグループ活動を開始。アイドルとしては数々の人気曲を生み出し、俳優としてはドラマ『僕は彼女に絶対服従~カッとナム・ジョンギ』『七日の王妃』『キム秘書はいったい、なぜ?』など人気作に出演した。2021年12月、8歳年上の一般女性との結婚と彼女の妊娠を発表した。

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