しかも、俎上に上がっていた第4シリーズ(『PRODUCE X 101』)だけではなく、IZ*ONEを生んだ第3シリーズ(『PRODUCE 48』)でも投票操作があったことを認めたことで、IZ*ONEの活動にもブレーキがかかったわけだ。
投票操作疑惑が浮上して以降、何かと疑惑の目にさらされたX1は、8月27日にデビューしてからこれといった活動はなかったが、デビュー1周年を迎えていよいよ待望のファーストアルバム発表を控えていたIZ*ONEのメンバーたちにとっては、まさに「寝耳に水」だろう。
ただ、韓国の一部ネチズンたちは容赦ない。
韓国の大統領府が設置し、韓国国民がオンラインで韓国政府に希望を申し出ることができるオンラインサービスの“国民請願”にはさっそく、「操作グループの地上波出演を禁止させてください」という書き込みが上がり、IZ*ONEの一部ファンたちは巨大ネット掲示板『DCインサイド』のIZ*ONEギャラリーに「順位操作疑惑を認めたと明らかになった以上、IZ*ONEの正当性は失われた」という声明文を掲載して解散すべきだとしている。
しかし、今回の件でIZ*ONEのメンバーたちを責めるのはお門違いだろう。
彼女たちが投票操作をしたわけでも画策したわけでもないのだ。投票操作が事実なら、デビューを目指して必死に汗して涙も流した彼女たちもその純粋さを踏みにじられた“被害者”ではないだろうか。
いずれにしても、今後の捜査で投票操作が事実となれば、韓国芸能界に大きな波紋が広がることは間違いない。
ここ数年間、韓国ではサバイバル・オーディション番組が流行しており、近年は『PRODUCE』シリーズがその筆頭でもあったが、「あなたの○○に投票せよ」という謳い文句で視聴者たちを盛り上げた『PRODUCE』シリーズに投票操作があったとすれば、オーディション番組の信用は地に落ちて、視聴者離れも避けられないだろう。
本来ならばIZ*ONEのアルバムが発表される予定だった11月11日には、ソウル地方警察庁サイバー安全課がブリーフィングを開いて捜査内容を公開するという。
そこで事実が明らかになるまで、引き続き動向を注視していきたい。