前出した通り、1993年に『お宅の夫はいかがですか』でドラマ・デビューしたイ・ヨンエ。
1996年には『インシャラ』でスクリーン進出。2000年に出演したドラマ『火花』では婚約者がいるにもかかわらず、別の男性と激しい恋に落ちる女性を熱演し、映画『ラスト・プレゼント』では残された余命を売れないコメディアンの夫に尽くす妻に扮した。
イ・ビョンホンと共演して日本でもヒットした映画『JSA』では知的で冷静な女性調査官を演じた。
その後に主演した『春の日は過ぎ行く』では年下の男性と恋に落ちるも、自らその恋を終わらせるバツイチ女性に挑戦。一見すると、清楚なお嬢様のように見える彼女だが、その内面には役者としての情熱と、それを支える芯の強さがあるのだ。
そして、そんな女優イ・ヨンエの魅力が最大限に発揮された作品が、日本や中国でも大ヒットした『チャングムの誓い』でもある。
16世紀の朝鮮王朝に実在した医女ソ・チャングムが宮廷内の権力争いに翻弄されつつも、最後には女性初の王の主治医になるサクセスストーリー(全54話)に、30~40代の中年世代も熱狂。
韓国でも老若男女を問わず大きな反響を呼び、40%を超える平均視聴率を記録したが、日本でも高視聴率をマークし、主役チャングムを演じたイ・ヨンエは、あの“ヨン様”を凌ぐ韓流スターとして高い人気と支持を得た。
そして、今では……。