亡くなったソ・セウォンさんが糖尿病による心停止ではなく、カンボジア警察が本当の原因を隠蔽しようとしたという報道が飛び出した。
5月4日、韓国メディア『ディスパッチ』はソ・セウォンさんが死亡したカンボジアの病院でプロポフォールを発見し、彼の死因はプロポフォールだと報じた。
その病院1階の収納場と2階の治療室のゴミ袋から、蓋が開いたプロポフォール1本とプロポフォール注射器が発見されたという。
報道によると、カンボジア警察はその事実を知りながら隠蔽した。
先立ってソ・セウォンさんは4月20日午後、カンボジア・プノンペンの病院で点滴を受けていたところ、心停止で死亡した。享年67歳。
『ディスパッチ』は、ソ・セウォンさんに注射を打った看護師とのインタビューも公開した。これに先立ち、ソ・セウォンさんが死亡した病院に当時、医師がいなかったため、面接するために訪れた看護師が注射を打ったことが知られて議論を呼んだ。
インタビューで看護師は、「面接を受けに行ったが、その病院に医師はいなかった。人事担当者1人、ソ・セウォンの運転手1人、死亡者、病院に投資したという人が1人いた」とし、「私は病院が自分の注射の実力をテストしていると思った」と状況を説明した。
続いて、白い液体が入っている薬瓶をソ・セウォンさんの腕に注射したと打ち明け、「死亡者の運転手が“普段から眠れなくてこの薬を打つ”と話した。注射を打つ前に持病があるか聞いたが、誰も何も言ってくれなかった」と主張した。
ソ・セウォンさんの遺族は正確な死因究明のために、故人の遺体を韓国に移して解剖後に葬儀手続きを踏もうとしたが、現地の事情や手続き、方法が複雑で火葬を決めた。
遺族は立場文を通じて、「カンボジアの現地警察から糖尿病による心停止という検案結果が盛り込まれた死亡証明書を受け取ったが、理由が簡単に納得できなかった」と明らかにした。
なお、1956年に生まれたソ・セウォンさんは、1979年にTBCラジオでデビュー。MBCの『青春行進曲』『日曜日の夜に』、KBSの『ソ・セウォンショー』(すべて原題)などを進行し、当代最高の人気を博した。1995年にはKBSコメディ大賞を受賞し、1997年には文化体育部長官賞の表彰も受けた。
しかし人気絶頂の頃、放送局PDなどに広報費名目の裏金を渡し、脱税した容疑で拘束起訴され、2006年に懲役刑の執行猶予が確定。活動を中断した。2015年には妻でタレントのソ・ジョンヒと離婚し、2016年にヘグム演奏者と再婚。その後、カンボジアに移住していた。
■【写真】ソ・セウォンの娘、ソ・ドンジュの自撮り「まるで女優」
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