バラエティ番組での“やらせ”、度重なる整形報告で韓国を騒がせてきた元ミスコリアタレントが、再び物議を醸している。
夫婦バラエティ『妻の味』(原題、TV朝鮮)を“やらせ”で降板し、番組を終わらせた張本人ともされる女性タレントのハム・ソウォン(46)が、突然「離婚します」という映像を載せた。
だが、事が大きくなると「夫は最近、中国でよく売れている」と自慢して事態を収拾し、世間を当惑させている。
ハム・ソウォンは4月3日、自身のYouTubeチャンネルに、2021年4月に終了した『妻の味』から降板したあとも、2年余り続いた悪質コメントの攻撃で、結局、自身が夫と夫の実家に申し訳なく、離婚してほしいと懇願したという内容の文を載せた。
映像には、「私と私の家族はもう疲れ果てている。家族に対するアンチの無分別な攻撃によって離婚しようとしている。もう仕方ないですね。離婚します。離婚してください。はい、私が夫に、また夫の実家のお年寄りに懇願した」という文が手紙形式で綴られている。
続けて「攻撃は私だけでなく、義父と義母、3人の義理の姉まで含まれ、何よりも舅姑は7年も待った末に生まれた貴重な息子の名誉が毀損されている点を最も苦しんでいる。中国のブログや微博(ウェイボー)に、確認されていない誰もが文を書けるところに書かれた文があたかも確認された事実のように、証拠があるかのように、情報提供者という文句で記事化されている」と伝えた。
ミスコリア出身のハム・ソウォンは、中国での女優活動していた時に出会った18歳年下の夫ジンファと2018年に結婚し、娘を授かった。2人は韓中カップルの日常が話題を集めた。
特に、ジンファの母親でハム・ソウォンの姑は、豪快な中国の大物スタイルで『妻の味』にも出演し、一躍スターに。それだけでなく、ジンファの父親や叔母など中国に住む家族も続々と番組で紹介され、関心を集めた。
だが当時、番組内で中国の富豪として紹介されたジンファ父の別荘、ハム・ソウォンの新居などが偽物で宿泊施設だったという疑惑、アパレルメーカーのCEOと紹介されたジンファが、本当は歌手志望生だったという疑惑など、さまざまな問題が浮上し、『妻の味』はリアリティ番組の生命線である真実性という点で、致命的なダメージを負うこととなった。
ハム・ソウォン、ジンファ夫妻を巡る“やらせ”問題が最も燃えている時も、これといった釈明をしない代わりに、葛藤していた夫婦が劇的に和解するという“やらせ感”が拭えない放送が続き、火に油を注ぐ結果となった。
結局、『妻の味』で最も恩恵を受けたといえるハム・ソウォンは、番組の廃止とともに不名誉な退陣をすることに。以後、世論が静まったと思って他のバラエティ番組にも顔を出したが、もはや視聴者との間に入った亀裂は修復不可能なものだった。
ハム・ソウォンは、今回の離婚報告映像で「私一人によって、これまで大切に育ってきた夫に、夫の実家の家族にも大きな傷を負わせたようで、私一人がいなくなればいいと思って夫に尋ねて義理の両親にも泣き続けながら(離婚を)話した。離婚して、夫と同じ年頃の似たような良い家柄の人と出会わせてあげることが、夫が私にくれた愛に対する恩返しであり、最後の礼儀だと思う」とも伝えている。
続いて「できれば、私と夫に関する話を書くのならば、韓国のサイトに本人のアカウントで書いてほしい。告訴できないからといって海外サイトのアカウントに逃げるな。すべて告訴して示談金を受け取り、かわいそうな子供たちを助けるために使う」と明らかにした。
離婚を決めたとしつつも、家族に対する誹謗文には法的措置を取るという、やや曖昧な言葉だ。
以後、「離婚発表」というタイトルで騒動が大きくなると、ハム・ソウォンは前述の動画投稿から数時間後にライブ放送を実施した。ここで彼女は「ジンファが最近、中国でよく売れている。映画、バラエティなどのオファーがたくさん入ってくる」とし、2人の明るい近況を伝えている。
結局、「離婚を考えるほど悪質コメントで大変だ」という訴えに過ぎず、2人の間には何の問題もないという内容だった。マッチポンプで注目を集めたハム・ソウォンの離婚騒動は、『妻の味』問題と同じく、すっきりとしない“やらせの味”で再び終結を迎えた。
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