イ・スンシン(李舜臣)は韓国では知らぬ者のいない救国の英雄。朝鮮水軍の将軍として迫りくる日本の大軍から朝鮮を守り抜いたことで知られている。対する脇坂安治(わきざかやすはる)は、豊臣秀吉に仕え、加藤清正らとともに「賤ヶ岳の七本槍」に名を連ねた武勇の持ち主。お互いの実力を認める武将たちが、自軍内の政治的な駆け引きに翻弄されながらも、ついに決戦のときを迎える。
イ・スンシンを演じるのは、パク・チャヌク監督『別れる決心』のパク・ヘイル。対する脇坂安治には、本作で第43回青龍映画賞と第58回大鍾賞映画祭にて助演男優賞を受賞したピョン・ヨハン。本作を手掛けたのは、同じくイ・スンシンを主人公に慶長の役の「鳴梁(ミョンリャン)海戦」を描いた『バトル・オーシャン 海上決戦』(2014)で韓国映画の歴代観客動員1位を記録したキム・ハンミン監督だ。
今回、解禁となったのは、朝鮮軍の間者イム・ジュニョン(演者オク・テギョン)が、日本軍陣営に潜入し、危うく見つかりそうになったところをチョン・ボルム(演者キム・ヒャンギ)に助けられた場面から始まる本編シーン。脇坂の傍に仕えるチョン・ボルムも実は朝鮮軍の間者(スパイ)で「もう大丈夫です」と語りかけると、隠れていたイム・ジュニョンが姿を現す。「助かった。おかげで驚くべき話がきけた」と安心するが、そこへ日本軍が。
「お主が誰とつながっているか見張っておったが、まさかこの女とつながっていたとは」と二人の正体が暴かれてしまう。その様子に「たまげたな。隠密どもの手がかような女にまでのびていたとは」という脇坂(演者ピョン・ヨハン)。そして日本軍が二人に切りかかろうと刀を抜いた瞬間、チョン・ボルムが「死ね!」と叫びながら脇坂に襲い掛かり、胸にかんざしを突き刺す。「殿!」と慌てる日本軍。
脇坂に捕まり押さえつけられるチョン・ボルム。イム・ジュニョンも敵を人質に応戦するが、「逃げて!」というチョン・ボルムの声を聞き、決心したように戸に体当たりし外に飛び出していく。オク・テギョンらの迫力あるアクションも見どころのシーンだ。
2008年に2PMのメンバーとしてデビューし、演技から歌まで幅広い才能を誇り、ソン・ジュンギ主演の人気ドラマ『ヴィンチェンツォ』での演技も話題になったオク・テギョンは、今回の出演オファーに「すごく驚きました」とコメント。
そしてイ・スンシンのために情報を集める間者イム・ジュニョンを演じる上で重点を置いた部分を「眼差しです。イ・スンシン将軍に信頼してもらえるように忠誠心が感じられる眼差しを見せようとしました」と韓国での本作制作報告会で熱く語っていた。
先日、アメリカの大手エージェンシーWME(William Morris Endeavor)と契約を結んだことも発表され、さらなる世界的な活躍も期待されるテギョンの時代劇初出演作をスクリーンでお見逃しなく。
さらに、タワーレコード渋谷店(5F)、タワーレコード梅田NU茶屋町店限定で、本作で映画初出演を果たしたテギョン(2PM)のポストカードが付いた特別鑑賞券の緊急発売が決定。詳細はタワーレコードHPにて。