意外な悪役で、視聴者に強烈な印象を残した2PMのオク・テギョン。今年5月の『ヴィンチェンツォ』を見事に仕上げた彼が、180度変化する。いや、もともとの自分の顔を取り戻したといえるかもしれない。tvNの新ドラマ『御史とジョイ伝』(原題)の話だ。
来る11月8日22時30分の初放送を控えた新ドラマ『御史とジョイ伝』は、突然に御史(地方に派遣された臨時の官職)になってしまった美食家のお坊ちゃんと、自分の幸せを求めて突き進む棄別婦人(離婚した女性)による痛快な冒険を描くコミカル時代劇だ。
オク・テギョンは『御史とジョイ伝』で、青天の霹靂のような御史任命によって人生の転換期を迎えたラ・イオンを引き受けた。保障された出世ルートを進んでいるように見えたが、実際には出世に興味はなく、食べることにだけ関心のある公務員だ。
2008年にボーイズグループ2PMでデビューし、2010年から演技者として11年目の活動中であるオク・テギョン。『シンデレラのお姉さん』を皮切りに『ドリームハイ』『本当に良い時代』『キスして幽霊!~Bring it on, Ghost~』『君を守りたい~SAVE ME~』、そして『ヴィンチェンツォ』などで活躍したが、オク・テギョンとしては生涯初のコミカル時代劇への挑戦となる。
オク・テギョンは11月3日にオンラインで行われた『御史とジョイ伝』制作発表会で、「初めて挑戦する時代劇で緊張が大きかった。コミカルな部分は現場ではおもしろいが、視聴者からどう見られるのかわからないので、大きな緊張感を持って初撮影に入った」と、当時を振り返った。
続いて彼は作品を選んだきっかけについて、「『ヴィンチェンツォ』を撮影しているときに台本を見た。私が人を殺伐と扱っていた時期なので、個人的に大変だったが、『御史とジョイ伝』の台本を読んだら癒された。ヒーリングされ、面白そうだと思ってすることになった」と率直に述べた。
オク・テギョンが演じるラ・イオンはエリートだが、公務員だ。突然、暗行御史に任命されてしまったが、胸の奥深くに隠れていた正義感を覚醒させる女性ジョイに出会って会って人生の変化を感じるようになる。
オク・テギョンはラ・イオンについて、「反転した美がある。暗行御史は力を隠して、素敵に格好良く見せてくれるキャラクターなのに」とし、「実際のオク・テギョンに対しても格好いいというが、かわいいところもあるのではないか。ラ・イオンもそうだ。ラ・イオンは朝鮮時代のオク・テギョン」と自信を見せた。
それもそのはず、オク・テギョンはこれまでステージの上では、“野獣ドル”のイメージが強かったが、ステージを降りれば優しくて大らかな魅力でファンの心を盗んだ。特にバラエティ番組『三食ごはん』シリーズでは、天然でかわいい姿を見せて魅力を倍増させた。一方で兵役時代には「キャプテンコリア」という愛称を得るなど、多彩な魅力を持っている。
様々なイメージを持つオク・テギョンが演じるからこそ、『御史とジョイ伝』のラ・イオンが期待される。初の時代劇挑戦だが、彼を信じる理由がここにある。
オク・テギョンをはじめ、キム・ヘユン、イ・サンヒ、イ・ジェギュン、チョン・ボソク、ペ・ジョンオクらが出演する『御史とジョイ伝』は、11月8日に放送が始まる。
(記事提供=OSEN)
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