イ・スマンはこの提案書で「SMを最も模範的な支配構造が実現される企業に跳躍させ、株主の権益を最優先にすることが、本人の責任を全うする姿勢」とし、「これで企業価値および株主価値がともに向上できると考える」と明らかにした。
また「SMの中長期的持続可能な発展のためには、定款などが先進的に整備される必要がある」とし、「さらに、豊富な経験と専門性を備えた理事会構成員が会社経営を担当し、会社経営の専門性と意思決定の透明性を図る必要がある」と付け加えた。
去る10日、HYBEがイ・スマンの持株14.8%を買い入れ、HYBEに第28回定期株主総会に関する議決権を委任することになった。イ・スマン側は「社内理事、社外理事、その他の非常務理事、非常勤監査候補は全てHYBEが指名したもの」と強調している。
それに伴い、イ・スマンは現SM理事陣に同提案を受け入れるかどうかを2月20日までに書面で返信するよう要請した。
一方、HYBEは15日、株主提案を通じてHYEBアメリカのイ・ジェサン代表、HYBEのチョン・ジンスCLO(最高法律責任者)、イ・ジンファ経営企画室長など3人を社内理事候補として提案した。
また社外取締役候補としては、法務法人ガオンのカン・ナムギュ代表弁護士、延世(ヨンセ)大学行政学科のホン・スンマン教授、国連環境計画金融イニシアチブのイム・デウン韓国代表を挙げている。その他の非常務理事候補としては私募ファンドVIGパートナーズのパク・ビョンム代表、非常任監査候補としてはチェ・ギュダム会計士をリストに載せた。
一部では、社内理事にHYBEのパン・シヒョク議長と、SM出身で現在はHYBE傘下レーベルADOR代表を務めるミン・ヒジンなどが取り上げられたが、結局、最終名簿には含まれなかった。
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