ついに“内部告発者”が…「やらせ投票」で揺れる韓国オーディション番組に与える影響は?

2019年10月07日 話題

韓国のアイドルオーディション番組『PRODUCE 101』(2016年)と『アイドル学校』(2017年)に出演したイ・ヘインが、当時感じていた問題点などを公に発表した。

最近浮上した“やらせ投票疑惑”と関連して、事実上初の“内部告発者”の登場だ。そのためイ・ヘインの発言は、破壊力を持つ。

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イ・ヘインは『アイドル学校』出演当時、9人のデビューメンバーに含まれると思われていたが、放送最終回の視聴者投票で脱落した。当時イ・ヘインの脱落について、視聴者同士で大きな議論が生まれた。

その2年後の2019年、『PRODUCE X 101』に“やらせ投票疑惑”が浮上し、『アイドル学校』も再注目された。最近イ・ヘインの父親は、オンラインコミュニティなどに文章を載せ、同番組の“投票操作疑惑”を提起した状況だ。

イ・ヘインは10月7日、SNSの投稿記事を通じて「私は(投票に関連する不正な)操作があったのか、なかったのかを知ることができない人間」としながらも、自らが出演しながら感じたいくつかの疑問点を細かく指摘した。

まず、オーディション番組を放送するMnet側と事前交渉した出演者たちは、1次オーディションを省略して出演の機会を得たという疑惑について、イ・ヘインは「3000人のオーディションと関連して、最初は参加するなという要請を受けたことは正しい」と述べた。

またMnet側が放送前に合格者を事前に選定していたという疑惑については、「チーム内で1位を選ぶコンテストの準備をしていたら、突然コンテスト当日に舞台上でチーム内の対決ではなく、チームとチームの対戦に変更された。最後の生放送ミッションだった新曲ミッションでは、曲のオーディションで落ちた後、直接私を落とした方々から“制作陣の方々があなたを反対した”と言われた」と打ち明けた。

(写真提供=Mnet)イ・ヘイン

ある歌謡専門家は、「歌手が実名を公開して公に批判することは、簡単なことではない。テレビ業界で発生しうる大小の不利益、周辺環境による不当な出来事があっても沈黙するのが慣例だった」とした。

そして「最近騒動になっている事案について“内部告発”が出てきたことで、Mnetの犯罪容疑について釈明すべき余地が生じたという解釈が可能だ」と語った。

最近『PRODUCE X 101』は、最終デビュー組の選抜のためのファイナルステージ当時、生放送中に投票を操作した疑惑が浮上し、論議に包まれた。視聴者たちは練習生の最終獲得票数が一定の倍数の差になっている点を疑問視し、製作陣を告訴した。Mnet側も疑惑が浮上すると、警察に正式捜査を依頼した。

警察はこれと関連して、Mnetの運営会社CJ ENMとデータ原本の管理業者に押収捜索を行い、デビュー組メンバーが所属しているいくつかの芸能事務所を対象に家宅捜索を行った。

また警察は『PRODUCE X 101』だけでなく、『PRODUCE』の全シリーズとMnetの別のオーディション番組『アイドル学校』まで捜査範囲を拡大して疑惑を調査している。今回のイ・ヘインの公開発言は、警察の捜査に力を与えることになる。

別のK-POP関係者は、「オーディション番組で最も重要なのは“公正性”だ。『アイドル学校』でイ・ヘインが不当と感じた部分が捜査の結果、事実だと明らかになった場合、Mnetのオーディション番組全体の信頼感が崩れる。悪習と不公正が踏襲されてきたと考えられるからだ」と指摘した。

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