『コネクト』は、死なない体を持つ新しい人類“コネクト”であるハ・ドンスが臓器密売組織に拉致されて片目を奪われた後、自分の目が韓国を騒がせた連続殺人鬼に移植されたことを知り、彼を追う話を盛り込んだ作品だ。同名のウェブトゥーンを原作とする。
三池崇史監督にとって『コネクト』は、初めての韓国とのプロジェクトであり、初めてのOTT(動画配信サービス)作品でもある。これを「初めての経験」と表現した三池監督は、「韓国と初めて作品をすることになった。貴重なコラボだった。この作品で、ここまで来た。私が愛する作品だ。期待してほしい」と願った。
ディズニープラスを通じてグローバルな視聴者と会うことになった感想としては、「完全に遠い世界だと思っていたディズニープラスというメディアを通じてストリーミングされるということがとても大切だ」と明らかにした。
主演を務めたチョン・ヘインもディズニープラスとのコラボに満足した。彼は「作品を作る人間としても、俳優の立場としても、たくさん見てもらえるほど幸せなことはない。ディズニープラスのおかげで作品が全世界に広がるということが、本当にありがたい。いろいろと運がいいと思う」と話した。
劇中、チョン・ヘインは連続殺人鬼オ・ジンソプを追う、新しい人種“コネクト”のハ・ドンスを演じた。人物の寂しさと孤独に集中したという彼は、「基本的に善良な心がある人物だ。ところが、そんな人物が自分の能力をきちんと知り、それをより正しいところに使わなければならないと思ったとき、どう動くか、すべての瞬間で悩んだ。ドンスをそれほどヒーローだとは思わなかった。ダークヒーローかもしれないが、ヒーローになりたがる人物」と説明した。
チョン・ヘインは『コネクト』で初めてSFに挑戦した。CG(コンピューターグラフィック)の演技が容易ではなかったという彼は、「思ったよりもCGの分量があった。マーベルもCG撮影が多いのではないか。改めて俳優の方々をすごいと感じた。難しかった。想像しながら演技しなければならないのに、自分がぎこちなくて変で、不便な部分があった。しかし撮影現場の雰囲気があまりにも良かったので、たくさん助けてもらった」と打ち明けた。
連続殺人鬼オ・ジンソプは、コ・ギョンピョが演じる。オ・ジンソプは偶然のきっかけで“コネクト”ドンスの目を持つようになる。サイコパスと言えば、骨と皮の痩せたイメージが思い浮かぶが、コ・ギョンピョはまた違う印象のサイコパスキャラクターを披露する見通しだ。
これと関連して三池監督は、「サイコパスはとても表情がなく、冷徹な感じではないだろうか。脂肪もなくスリムで、そんな姿が想像される。ところが今回は、少し可愛い感じを選んだ。(コ・ギョンピョが)太ったことを確認しようと、首の部分をつねって撮影を始めたりもした。そうやって普段は笑って騒いでいたが、撮影に入ると没頭した。とても愛らしく大切な存在だった」と話した。
そしてコ・ギョンピョは、「痩せられなかったので(監督に)一抹の申し訳ない気持ちがある」と言って笑いを誘った。
コ・ギョンピョの『コネクト』出演は、チョン・ヘインの推薦で実現したと知られた。これに対してチョン・ヘインは「推薦までではない。一緒に長い呼吸で演技してみたかった俳優だった。僕が思っていた以上に、現場で対立する関係だったにもかかわらず、俳優同士はとても和気あいあいとした。お互いの意見を交わした記憶が生々しい」と喜んだ。
それに対してコ・ギョンピョは、「先立ってチョン・ヘインさんと少し共にした作業が楽しかった。(『コネクト』出演に)チョン・ヘインさんへの憧れ、一緒にやりたい気持ちが大きく作用した。作業中、ずっととても合うという感じがした。これからもどんな作品、どんなキャラクターであっても共演を大歓迎する」と答え、強い信頼関係をうかがわせた。
女優キム・ヘジュンは、“コネクト”の秘密を知っているハ・ドンスの助力者イ・イランに扮する。彼女は「脱色も初めてしてみて、キャラクターを構築するために様々な試みをしてみた」と話し、期待を高めた。また「今回の作業をしながら、とても特別な時間をたくさん経験した。その結果を通じて全世界に挨拶できることに感謝している」と感激した。
三池監督は『コネクト』をアクションものというより、“人間ドラマ”として見てほしいと頼んだ。彼は「人間がどこまで弱くなるのか、どんなコンプレックスがあるか、そのコンプレックスで孤独になった人間が、それとどう戦うのかを盛り込んだ。表面的にはアクション、追撃シーン、スリルがあるが、人間の話、人間ドラマとして見てほしい」と伝えた。
ドラマ『コネクト』は来る12月7日、ディズニープラスで全話一挙に配信される。
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