長い空白を破って歌手ヨン・ジュンヒョンが再び大衆の前に立つ。これまでの議論で浮き彫りになった自分のレッテルをはがし、大衆の心を変えることができるだろうか。
【注目】“盗撮映像スキャンダル”で奈落の底に落ちたヨン・ジュンヒョン
ヨン・ジュンヒョンは11月10日、新EP『LONER』を発売し、4年ぶりに活動に乗り出す。不法撮影映像(盗撮動画)を共有したとして非難を浴びてから始めての公式的な歩みだ。
ヨン・ジュンヒョンは2009年、ボーイズグループBEASTのメンバーとしてデビューした。2017年にCUBEエンターテインメントとの契約満了となった彼らは、HIGHLIGHTにグループ名を変更して活動を続けた。ラップ、歌、パフォーマンス、プロデュースまで多方面で活躍したヨン・ジュンヒョンは2019年3月、歌手のチョン・ジュニョンから盗撮動画を受け取った事実が遅れて明らかになり、チームを脱退した。
チョン・ジュニョンは元BIGBANGのスンリなどが属したグループチャットで盗撮動画を数回流布した疑惑を受け、ヨン・ジュンヒョンがこれに関与した可能性が提起されたが、本人は「事実無根」と一蹴した。しかし、その後、ヨン・ジュンヒョンがチョン・ジュニョンと個人のチャットルームを通じて盗撮動画を共有した事実が知らされ、非難を浴びることに。
当時、ヨン・ジュンヒョンは「動画を受け取ったし、それに対して不適切な会話もした。このすべての行動はあまりにも不道徳な行動であり、私が愚かだった」と謝罪した。別名「チョン・ジュニョングループチャットルーム」のメンバーではなかったため法的処罰は受けなかった。
しかし、盗撮動画を実際に共有しなかったとしても該当映像を見た事実を認め、不適切な会話を交わしたことが確認されただけに道徳的な非難を免れることは難しい。まともに自粛の時間を持ったのかも疑問だ。
ヨン・ジュンヒョンはグループ脱退後、すぐに入隊。左膝の半月状軟骨損傷で手術を受け、リハビリするも好転せず、2020年6月15日から社会服務要員に編入された。
昨年2月に除隊したヨン・ジュンヒョンは独立レーベル「ブラックメイド」を設立し、音楽活動に乗り出すと発表。彼の活動に対する非難が殺到するとSNSを通じて「僕が嫌ならフォローをやめて、見ないでください」という文章を投稿し、批判的な世論に油を注いだ。
今回のアルバムはヨン・ジュンヒョンの自作曲6曲で構成されている。アルバムのタイトル通り「一人でいる時間が好きな人」たちに多様な感情を込めた。
アルバム発売を控えて10日に行ったオンライン記者懇談会では「『ファンの期待に及ばなかったらどうしよう?』という心配をたくさんした」として心境を明らかにした。望ましくない論難に対しても「僕はどんなグループチャットにも属していなかった。だが、当時の会話で誤った部分があったことは十分に認める」として「それを正すことができなかったのが僕の過ちであることを悔やんでいる。今後、良い内容だけで挨拶できるようにする」と言及している。
短い謝罪と釈明で正面突破に乗り出したヨン・ジュンヒョンだが、一連の論難とイシューで彼の復帰に向けた大衆の視線は冷ややかだ。一人立ちを選んだ彼の肩が重くならざるを得ない理由だ。
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