1番目の収録曲『Eyewitness account』を皮切りに、『Siren』、リード曲『Panorama』から最後の『Funeral hope』までの全11曲を構成し、死と関連した一編の映画のようなアルバムを完成させた。
彼はアルバムリリース前から、『Eyewitness account』と関連した異色のプロモーションを展開。先だって公開されたティザーには、電話番号が載っていた。実際に番号へ電話をかけると、『Eyewitness account』の一部が流れ「行方を知っている方の目撃談を、10月17日18時まで待ちます」という音声メッセージが続いた。
またイ・チャンヒョクは、韓国・汝矣島や光化門一帯でパジャマを着たままソファーに座って新聞を見ている姿が捉えられたことや、KBS1『全国のど自慢』(原題)の客席にサプライズ登場するなど、さまざまな目撃談がある。他にも、韓国国内最長寿の子供向け番組EBS『ピンポン幼稚園』(原題)に出演。毎日とんでもない姿で登場し、予想できない面白さをプレゼントした。
さらに彼は、アルバムリリース後も尋常でない行動を見せ、関心を集めた。ソウル弘大通り、釜山、全州韓屋村などで4面が全て透明に見えるガラスブースの中に入り、新曲の『Panorama』を歌うというイベントを開催した。通りかかった市民たちは、疑問に思いながらも彼の独特なパフォーマンスを楽しく鑑賞した。
音楽放送ではさらに破格的だった。アルバム名『EROR』の文字が書かれた白いマスクをつけたまま、カムバックインタビューの間は沈黙で突き通し、パフォーマンスでは後ろを向いて歌い見る人の好奇心をそそった。特に、SBS『人気歌謡』ではガウンを巻いて座ったまま登場したイ・チャンヒョク。歌いながら坊主頭にするパフォーマンスが公開され、話題を集めた。
このように数々の独特なカムバックステージは、多くの人々に深い印象を残し、その隠された意味に関心が集まった。イ・チャンヒョクはアルバムに盛り込まれた哲学と、メッセージを単純に音楽で表現することを越え、ステージとパフォーマンスで具現化し、直観的で強烈な体験ができるようにした。
先立って所属事務所のYGは「イ・チャンヒョクが数多くのアイディアを出し、実現可能なことを1つ1つ現実に移している。彼だけが実現可能な特別なステージも待っているので、多くの期待をお願いする」と明らかにしている。
イ・チャンヒョクは、「チャンヒョクがしたいこと全部して」というファンの言葉のように、本当に自分がしたいことを全てしながら格別な歩みを続けている。このような独特なプロモーションに対して大衆は免疫がないかもしれないが、イ・チャンヒョクがすることなので拒否感なく受け入れ、一緒に楽しんでいる。
簡単にカムバックプロモーションをすることもできるが、あえて難しい道を選んだイ・チャンヒョクの試みと挑戦は、明らかに成功を収めている。自身を“アオガエル”と表現したイ・チャンヒョクが、これからもどんな奇想天外な行動を見せるか、期待が集まる。