韓国ソウルの繁華街・梨泰院(イテウォン)で発生した雑踏事故で死亡した俳優イ・ジハンさんが、ドラマ撮影中であったことがわかった。
10月31日、所属事務所935エンターテインメントの関係者は複数の韓国メディアに「イ・ジハンが新しいドラマ『コクドゥの季節』(原題)を撮影中だった」と明かした。
続けて「イ・ジハンの出演分の撮影が完了した状況ではなかった。撮影分の放送については、まだ決まったことがない」と伝えた。
ドラマ『コクドゥの季節』は、99年ごとに人間に天罰を下すために現世に降りてくる死神“コクドゥ”が、神秘的な能力を持つ医師ハン・ゲジョルと出会い繰り広げられるファンタジーロマンスだ。劇中、イ・ジハンさんはハン・ゲジョルの元カレであるチョン・イドゥン役を引き受けた。
イ・ジハンさんは2017年に韓国で放送されたMnet『PRODUCE 101』シーズン2に出演し、顔を知らせた。その後、ウェブドラマ『今日もナムヒョンな一日』に出演するなど俳優として活動した。最近は『コクドゥの季節』の撮影に臨んでいたが、10月29日に発生した梨泰院での大惨事によって犠牲となり、衝撃を与えた。享年24歳。
所属事務所935エンターテインメントは10月30日に悲報を伝え、「私たちのそばを離れることになった俳優イ・ジハンの最後の道を、どうか温かく見送ってください。私たち935エンターテインメントと9アートエンターテインメントは、演技に対する熱い情熱で美しく輝いた俳優イ・ジハンの姿をいつまでも忘れない」と明かした。
梨泰院で発生した大規模な事故の被害は、10月31日6時集計基準、死亡者154人、重傷者33人、軽傷者116人となっている。
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