『梨泰院クラス』悪役から『軍検事ドーベルマン』主役に飛躍した俳優アン・ボヒョンが見せた“驚き”

『梨泰院クラス』の悪役っぷりをまったく感じさせない爽やかな表情。会場を笑わせたセンスのあるトークと、ときおり見せるクシャッとした笑顔。そして、何よりもファンのことを第一に考える優しい一言。正味1時間足らずのイベントで日本のファンの心を掴んでしまったのだから、さすがだ。

ほかでもない。俳優アン・ボヒョンのことである。

【写真】アン・ボヒョンの“好青年ビジュ”

韓国はもちろん、日本でも大ヒットしたドラマ『梨泰院クラス』でその存在を世に知らしめその後も、『マイネーム』『ユミの細胞たち』など立て続けにヒット作に出演し、『軍検事ドーベルマン』で初の主演も担った彼が、この秋、ついに来日。9月17日に『軍検事ドーベルマン』の初放送記念記者会見とスペシャルトークイベントを埼玉・ところざわサクラタウンで行ったのだが、最初から最後まで驚きの連続だった。

©TIMO Japan

最初に驚いたのは、会場周辺に集まったファンの数。「ここまで新幹線で来たのよ」「私、実は抽選外れちゃったけど、雰囲気だけでも感じたくて…」など、様々な声が聞こえていた。

これだけでもたくさんのファンが彼を見ようと駆け付けたことがわかったが、会場に入ると満席のステージ。「こんにちは、私はアン・ボヒョンです」と日本語の挨拶で登場したアン・ボヒョンも、「最初は心配だった。会場がガラガラだったらどうしようかと思っていたのに、こんなにたくさんの方々が来てくれて…本当にありがとう」と大感激の様子だった。

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ドラマのビハインドトークはもちろん、アン・ボヒョン自身が演じる「ド・べマン」とのシンクロ率クイズ、ファンからの質問コーナー、ファンへのプレゼントタイムなど、盛りだくさんの内容も驚きだった。

シンクロ率クイズでは「敵が多くても一人で立ち向かうのか。アン・ボヒョンさんなら、どうすると思うか」と尋ねられたファンが「立ち向かうと思います。かっこいいから」と即答。アン・ボヒョンも「そう言ってくれたので、そうするよう努力します。かっこよく戦う」と返して会場を笑わせた。

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アン・ボヒョンのリアクションの良さはそれだけではない。ファンからの質問コーナーでは5歳の少年から「どうやったらそんな大きくなれますか」と問われると、なんとわざわざ少年の名前を呼びながら優しくコメント。「お母さんやおばあちゃんが作ってくれたご飯をたくさん食べて」と、近所のお兄さんのような優しさでアドバイスをしたのだ。

そして最後のプレゼントタイム。サイン入りの写真集(3人)、自身が実際制作したパーカー(1人)、使用頻度が高くSNSにも頻繁に登場したサイン入りの帽子(1人)、男性にも女性にも似合いそうと考えぬいて選んだというサングラス(1人)など、アン・ボヒョン自らがプレゼントに選んだ経緯などを丁寧に説明しながら、ファンに贈ったのだ。その“心のこもった贈り物”にはファンも大感激だった。

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「こんなにたくさんの人が来て本当に感動し、感謝している。次はプロモーションではなく、ファンミーティングで会いましょう」と、最後はファンとの再会を誓ってイベントを締めくくったアン・ボヒョン。初の来日イベントで日本のファンの心を鷲掴みにしてしまった彼の今後が、今から楽しみだ。

取材・文=佐々木 夏美

◇アン・ボヒョン プロフィール

1988年5月16日生まれ。韓国・釜山(プサン)出身。2007年にモデル活動をスタート。2014年に演技の世界に足を踏み入れ、2016年に日本でも人気を集めたドラマ『太陽の末裔』(KBS2)に出演して注目を集めた。中学・高校とアマチュアボクシング選手として活躍し、釜山の代表選手として全国大会を制したことも。2020年、ドラマ『梨泰院クラス』で見せた見事な悪役っぷりで一躍注目を浴びる。

アン・ボヒョンの初主演ドラマ『軍検事ドーベルマン』は、ドラマ『軍検事ドーベルマン』は韓国初の軍法廷を描いた作品だ。アン・ボヒョン演じる「ド・ベマン」はお金にしか興味のなかった人物だが、軍隊の中で起こる様々な悪い出来事を通じてその真実を探り、その過程で軍検事として成長していく物語。 CS衛星劇場にて10月26日(水)より日本初放送。毎週水曜日23時から配信される。

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