俳優たちの熱演でドラマ『シスターズ』の高評価が続く。
新土日ドラマ『シスターズ』が視聴者の熱い呼応を呼び起こしている。
「最も低く暗い」現実から予想もできなかったターニングポイントを迎え、「最も高くて明るい所」へ歩み始めた3姉妹。あちこちで起こる謎の事件とドラマの展開は視聴者たちを一気にのめりこませた。凄まじい勢いで2話分の視聴率も平均8.5%、最高9.9%（ニールセンコリア有料プラットフォーム基準）まで急騰している。
俳優たちの演技もこの上なく完璧だ。衝突し絡み合う瞬間、さらに強烈なシナジー効果を生み出すキャラクターたちのプレーは、視聴者の没入感を高めた。
異なる世界で暮らしてきたにもかかわらず、「お金」と「欲望」という同じ目的の下に集まった人物たちのどんどん拡張されるストーリーに期待感が高まっている。これに対し、今後さらに注目すべき見どころを探ってみた。
唯一の友人だったチン・ファヨン（演者チュ・ジャヒョン）の死は、オ・インジュ（演者キム・ゴウン）に大きな衝撃を与える。
チェ・ドイル（演者ウィ・ハジュン）とシン・ヒョンミン（演者オ・ジョンセ）の登場、そして彼らが明かした裏金に関する内容は、インジュをさらに大きく混乱させた。それでもインジュが彼らの裏金捜索に加わったのは、ファヨンの死の裏に隠された真実を調査するためだ。
やがて明らかになったのは、すべてヒョンミンが犯人であることを示しているという状況。インジュはドイルにヒョンミンを警察に通報しようと言うが、ドイルはこれを拒否した。インジュとは違い、彼には真実より裏金の方がもっと価値があったからだ。インジュは大きな失望とともに背を向けなければならなかった。
しかし、彼らの葛藤の主軸だったヒョンミンが事故に遭い裏金の行方はもちろん、ファヨンの死に関する真実もうやむやになった今、互いを必要とする2人の関係にどんな変化が起きるのか気になる。
オ・インギョン（演者ナム・ジヒョン）は幼少期の一部を裕福な叔母のオ・ヘソク（演者キム・ミスク）と一緒に過ごさなければならなかった。
お金が人生に及ぼす影響を早くから知った彼女は、「明るくて高いところ」の富を享有する代わりに「低くて暗いところ」の悲しみに共感する人物に育った。数多くの被害者を生んだ“ポベ貯蓄銀行事件”を長い間気にかけていたのも、そのためだろう。
過去に、疑惑のなかで取材を中断したインギョンは、市長候補になって再び現れたパク・ジェサンを見て過去の使命感を燃やした。インギョンは、停職処分をうけた後もハ・ジョンホ（演者カン・フン）の助けと共に取材を再開したが、情報提供者が謎の死を遂げ再び危機に直面した。
疑惑だけだったパク・ジェサンの残酷さを確信したインギョンと、暗闇の中でインギョンを注視し始めたパク・ジェサン。互いを狙う彼らの対峙がどこに向かうのか、好奇心をそそる。
姉たちに可愛がられながらも、いつも心の片隅に陰をしまっているオ・イネ（演者パク・ジフ）。2人の姉が見せてくれる愛のようにイネもやはり姉たちを愛し、またそれだけの罪悪感を感じている。貧しくなければ持たなくてもよかった自責の感情は、幼いイネが耐えるにはとても重かった。
そんななか、イネの才能を知り、必要とするウォン・サンア（演者オム・ジウォン）とパク・ヒョリン（演者チョン・チェウン）は特別な存在だ。自分の力だけで家族、そして貧困から抜け出そうとしたイネは結局、パク・ジェサンとウォン・サンアの陰の下、パク・ヒョリンの大作まで引き受けることになった。
最も危険な家族に染み込み始めたイネの動きがきわどい緊張感を醸し出す。すでに一番高いところに染み込み始めたイネがどんな歩みを続けるのか、今後の展開に耳目が集中する。
ドラマ『シスターズ』は、毎週土・日曜21時10分に韓国tvNで放送中。Netflixでは同日23時から配信される。
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