悪人兵長から王子様に変身した俳優シン・スンホ「『還魂2』の方が面白い。本当に面白い」【インタビュー】

2022年09月03日 話題

「シーズン2、期待してもいいと思います」。

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tvNドラマ『還魂』のシーズン1を終えた俳優シン・スンホが、シーズン2への期待を高めた。

ドラマ『還魂』は、歴史にも地図にも存在しないテホ国を舞台に、魂を入れ替える還魂術によって運命が捻じれた主人公たちが、克服し、成長していくファンタジーロマンスドラマだ。シン・スンホは劇中、時々偏屈な面を見せるが、根っからの悪人ではない世子のコウォン役を熱演した。

イ・ジェウクとの“ブロマンス”も「楽しかった」

本作は放送前に早くもシーズン2制作が決定した。シーズン1は20話で、シーズン2は全10話が予定されている。現在、出演陣はシーズン2の撮影を進行中だという。

シン・スンホは「(2シーズンに渡るため)撮影期間が他の作品より長いが、それほど楽しい。大変なことも多いが、良い方々に出会えたおかげで楽しく撮影し、たくさん学ぶ事ができている。良い作品として残りそうで感謝している」と述べた。

(写真=キングコング by STARSHIP)シン・スンホ

シン・スンホが演じるコウォンは劇中、“綱渡り”のような役割だった。ツンデレなキャラクターは大げさに表現するとおかしくなり、重くすると一気に良い部分が見えなくなってしまう。

ムドク(演者チョン・ソミン)をはじめ、松林商団たちとのケミストリーが目立ち、失笑を生み出すような人間味まで見せなければならなかった。しかしシン・スンホは、多彩な魅力を持ったキャラクターを適切に表現し、好評を得ている。

「監督と作家さんたちがキャラクターの方向性をよく決めてくれた。自分が楽しく働きたいと思う性格なので、できる限り自由に遊ぶような感じで撮影したかった。そのことを監督に、まずお話して、作家さんたちにも意見を聞いてみた。皆さんがアドリブを理解して下さって、楽に演技できるように配慮してくれた。そのため、半分以上アドリブが入っている明るくて楽しいキャラクターができたのではないかと思う」。

物語の舞台は仮想の国家、テホ国だ。この設定に伴い、チャン・ウク(演者イ・ジェウク)、ソ・ユル(演者ファン・ミニョン)、パク・ダング(演者ユ・インス)など、術師たちのヘアスタイルは非常に個性的だった。過去のコーディネートにこだわる必要はなかったが、シン・スンホも時代劇の定石である“サントゥヘア”(朝鮮時代の成人男性の基本の髪型)を選び、地毛も長く伸ばした。正統派時代劇でも、見逃す部分を逃さなかったという点で、彼の情熱を感じることができる。

(写真=キングコング by STARSHIP)シン・スンホ

「まず大きな範囲で提案して、スタイリストさんたちと最終的に相談した結果、サントゥヘアに決めた。監督やスタッフたちもファンタジージャンルではあるが、世子であるだけに王室の雰囲気を漂わせてほしいと言ってくれた。演技をしながら、髪を結ぶことは珍しいので、貴重で楽しい経験だった。髪を伸ばしたのは忙しくて切れなかったこともあるが、周りがよく似合うと言ってくれた。そろそろ髪を切ろうかと考えている」。

またコウォンはぶっきらぼうな性格だが、堂々としたムドクに片思いし、ムドクと切っても切れない関係であるチャン・ウクとも絡み合った。シン・スンホ、チョン・ソミン、イ・ジェウクとの実際の関係はどうだったのだろうか。

「この上なく面白い現場だった。イ・ジェウクとはブロマンス(2人もしくはそれ以上の人数の男性同士の近しい関係)を撮っているようだった。お互いに照れくさて、“う~”と言いながら撮影をしたけれど面白かった。コウォンとチャン・ウクを応援してくれる視聴者の方々も多くて楽しかった。チョン・ソミン先輩には、現場で“お姉さん~”と言いながらいたずらもたくさんしたが、演技をしている姿を見た時は毎回驚いた。審査しようとしていたわけではないが、あまりにも上手だから多くのことを感じるようになった。ただ羨ましかった」。

出演陣の完璧な呼吸と同じくらい、シン・スンホの演技は輝いた。その理由は前作であるNetflixオリジナル『D.P. -脱走兵追跡官-』でも確認することができる。過酷で酷い行為を日常的に行うファン・ジャンス兵長として強烈な印象を残した彼は、今作で以前のイメージを完全に払拭している。

「俳優は常に新しい作品に臨む度に、一度自分を空にしてから新しい役を表現しなければならない職業だと思う。コウォンは経験したことのあるキャラクターの中で、自分の実際の性格と1番似ている。そのような姿もお見せできて楽しかった。さらには、“この俳優はこういう姿もあったんだ。こんな演技もできるんだな”と、私の演技を見て思ってほしいと思った。作品を見てくれた方々からは“本当にファン・サンスなのか”という反応が多かったが、そんな感想を見るたびに気分が良かった」。

(写真=キングコング by STARSHIP)シン・スンホ

シン・スンホにとって『還魂』は、様々な面で意味深い作品だ。長期間にわたって俳優たちと息を合わせる経験をしただけでなく、本当の自分を投影したキャラクターに挑戦し、さらには変身にも成功した。 

「『還魂』がどんな作品として記憶されるか考えてみれば、“青春”という単語が思い出される。先輩たちもたくさん助けてくれたが、主に同年代の友達と撮影をした。作品について検索してみても“若い術師たちの話”と出てくる。実際に作品に臨んだ時の私の年齢もそうだと思う。この期間でどれだけ成長したかは分からないが、成長したかと聞かれたら、そうだと答えることができる」と自信満々に語った。

なおシン・スンホは12月放送の『還魂2』で戻ってくる。彼は、「ネタバレができなくてもどかしい」と笑い、「シーズン2の方が面白い。世子のハッピーエンドが叶ったかもしれないし、もっと悲しい結果かもしれない。確かなことは言えないが、本当に面白い」と繰り返しシーズン2への期待を高めた。

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