韓国映画界の愛され俳優、マ・ドンソク。その理由は「映画よりも大事な信念」

2018年10月24日 映画 #韓国映画

映画『新感染 ファイナルエクスプレス』での熱演によって一躍国際的スターとなり、主演を務めた『犯罪都市』でもその人気を証明した俳優マ・ドンソク。

大ヒット作『神と共に-因と縁』で主軸を担う活躍を見せたかと思えば、『ワンダフルゴースト』や『ブラザー』のような低予算映画に出演したり、彼自身をキャラクター化した『ファイティン!』で韓国映画界に挑戦状を突き付けたりもしている。

キム・ヨンファやキム・ジウンなど大物監督たちはもちろん、新人監督の作品に出演することも決してためらわない。彼が他の俳優とは変わった活躍を見せているのはなぜか。

無名時代の“恩人”への感謝も忘れない

所属事務所によれば、『新感染 ファイナルエクスプレス』に出演以降、韓国のヒット作はもちろんハリウッドからもラブコールがあったという。ヒットが保証された作品を選ぶ機会も少なくなかった。

(写真=『ワンダフルゴースト』スチール)

ただ、マ・ドンソクは「映画よりも大事なのは人と交わす義理や約束」との信念のもと、昔から共に未来を夢見てきた新人または無名監督との仕事を優先しているという。俳優にとっては致命的とも言える“イメージ消耗”を分かった上で、無名時代や数年前から交わしていた約束を守っているのだ。

カン・ユソン監督の『犯罪都市』、チョ・ウォニの監督の『ワンダフルゴースト』、そしてイム・ジンスンやキム・ミノ監督との映画が、まさにその約束の結果。

マ・ドンソクは、10年以上の苦しい無名時代を耐えてながら作品を準備してきた監督らと一緒に仕事をし、その作品が日の目を浴びるよう手伝っている。その監督たちは、マ・ドンソク率いる創作集団「チームゴリラ」の一員でもある。

もちろん、ただイメージを消耗し続けているわけではない。従来のイメージと違うユニークな役柄の作品も制作中だ。来年にはこれまでと違う俳優マ・ドンソクが観客たちを待っている。

その活躍にはいつも「挑戦」という単語がつきまとうマ・ドンソク。韓国では敬遠されているリアルアクションやキャラクターコメディ、スポーツ映画など、さまざまな挑戦を通して今でも成長し続けている。ヒットが狙える作品に安住することなく、新たな挑戦をしていくその姿こそ、彼に注目が集まる理由だろう。

(『映画』関連記事:俳優ソン・ガンホ×ポン・ジュノ監督の新作が来年公開予定。スチール写真公開

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