「彼は悪くない」と証言した同級生18人は不良仲間?韓国俳優の“いじめ疑惑”、終わりなき暴露戦

2022年07月08日 話題 #ナム・ジュヒョク

ドラマ『二十五、二十一』などで知られる人気俳優ナム・ジュヒョクに学生時代の“いじめ疑惑”が浮上したなか、所属事務所の強い否認で事態が収拾するかに見えたが、反論に反論が続いている状況だ。

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暴露戦は拡大する雰囲気で、“一難去ってまた一難”が何度も続いてしまっている。

所属事務所マネジメントSOOP側は7月6日、ナム・ジュヒョクが学校暴力に加担したと主張する第2の暴露に対して「多角的に事実関係を確認し、2次情報提供者が主張する内容は事実ではないことを確認した」と明らかにした。

ナム・ジュヒョクが“カカオトーク監獄”(多くの人が被害者をメッセージルームに招待して一方的にいじめる行為)に参加したという内容については、「事件の全貌を掲載したものではなく、前後の状況に対する何の説明もなしに、一部の断片的な場面だけを抜粋したものだ。情報提供者に(ナム・ジュヒョクが)謝罪を試みたという話も、まったく事実ではない」と強調した。それを報じた韓国メディア『スポーツ京郷』に対しては、「当社に事実確認を一度もしていない」と遺憾を表明した。

また所属事務所側は、「メッセージアプリのグループルームで起こったことは事実関係が非常に複雑で、登場人物たちの私的な領域の問題」とし、「今まで匿名で隠れていた情報提供者の主張は、綿密なファクトの確認もされないまま、それに関する明確な証拠や状況もない状態であるにもかかわらず、そのままマスコミに露出され、まるで事実のように受け入れられているのが実情」と批判した。

ナム・ジュヒョク

そのためナム・ジュヒョク側は、最初の暴露のときと同じく強硬に対応するという立場だ。「俳優の名誉を守るためには1次情報提供者に続き、2次情報提供者に対しても速かに告訴状を提出する計画」とし、「今後、確認されていない無分別な主張、デマを拡散するユーチューバーなどのメディアに対しても、強硬で断固とした法的手続きを進行する予定」と伝えた。

同級生18人が否定しても…収まらない騒動

ナム・ジュヒョクの学校暴力疑惑は去る6月20日、ネットメディア『ザ・デイズ』の報道で浮き彫りになった。

同メディアによると、ナム・ジュヒョクは中学、高校時代の約6年間、同級生Aさんを苦しめ、彼が属したグループがAさんだけでなく、他の学生たちにも暴言と暴行を日常的に行っていたという。その疑惑に対して所属事務所側は同日、疑惑を全面的に否認し、「最初の報道をした該当メディアの記者、および匿名の情報提供者を相手に刑事告訴をする」と予告した。

「事実無根」と断言し、法的措置を示唆するなど、所属事務所の素早い対応によって、ナム・ジュヒョクに浮上した疑惑はすぐに沈静化する雰囲気だった。しかし6月28日、また別の暴露者が登場し、世論は一変。彼はナム・ジュヒョクが自分のスマートフォンを奪って有料決済を行い、利用料を返済しないだけでなく、同級生とのスパーリングを強要したと主張した。

議論が再燃したなかで、ナム・ジュヒョクは学校暴力の加害者ではないという証言も出始めた。特に韓国メディア『ディスパッチ』は7月5日、ナム・ジュヒョクを擁護する高校の同級生18人と、担任教師2人のインタビューを報じた。そのなかで1人の教師は、「教師人生の自尊心をかける」とし、「誰かをいじめる子ではなかった」と証言した。

7月6日にはSBSの芸能ニュースでも「先生のスマホで有料決済をした人物は別にいた。当時、ナム・ジュヒョクが主にその人を止めるほうだった」などの同級生の証言が報じられた。

だがその後、YouTubeチャンネル「芸能後統領イ・ジンホ」では、「ナム・ジュヒョクのカカオトーク監獄、全文入手。同級生たちの涙の出る友情、なぜ?」というタイトルの映像が掲載された。

その映像でイ・ジンホは「未成年者であるにも関わらず、タバコや酒などが写真にそっくり残っている。学生時代の逸脱はありえるが、カラオケの写真、居酒屋の写真、学校の写真などの内容を見れば、純粋で弱々しい友人たちのグループとは見難い」と解説した。またナム・ジュヒョクをかばった同級生18人に対しては、「当時、べったりだった友人の群れが今回、ナム・ジュヒョクのために擁護の声を出した」とし、「彼らの話が一致したからといって被害主張者の話が事実と合わないと性急に結論を下すことはできるだろうか」と問い返した。

ナム・ジュヒョクの所属事務所側は、「事実の不在と自身の潔白を証明することは非常に難しい」と訴えたりもした。その言葉通り、学校暴力対策審議委員会が開かれて事件が記載された文書がない以上、証明することは容易ではない。関連書類が存在するとしても、明確な事実関係は当事者だけが知っていることだ。

とある高等学校の教師は7月7日、本紙『スポーツソウル』に「ひとまず学校暴力対策審議委員会自体が珍しいことであり、開かれたとしても、責任が100対0というケースはあまりない。さらにナム・ジュヒョクが学校暴力対策審議委員会に付託されたわけでもなく、証言の温度差が大きい。彼が学校暴力の加害者だったと早急に判断するのは危険だと思われる。ただ女子生徒たちの学校暴力の大半は双方の感情の争いから始まるが、男子生徒たちの場合は違うだろう」と伝えた。

証拠の大部分が証言という状況で、学校暴力の被害を主張する情報提供者らと、それらを一切否認するナム・ジュヒョク側の対立は、さらに激しくなりそうだ。彼らの真実をめぐる攻防は、法廷争いへと続いていくのだろうか。

◇ナム・ジュヒョク プロフィール

1994年2月22日生まれ。韓国・釜山出身。2014年のドラマ『インヨ姫』で俳優デビュー。ドラマ『恋するジェネレーション』『恋のゴールドメダル~僕が恋したキム・ボクジュ~』『ハベクの新婦』などで主演を務め、2018年には映画『安市城 グレート・バトル』でスクリーンデビューを果たした。ドラマ『まぶしくて-私たちの輝く時間-』『スタートアップ:夢の扉』『保健教師アン・ウニョン』に出演し、特に『二十五、二十一』を通じて“国民の初恋相手”と呼ばれる人気俳優となった。

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