韓国の歌手兼作曲家のユ・ヒヨルが盗作疑惑に関する心境を明らかにするとともに、改めて謝罪の意を示した。ただ、追加で提起された盗作疑惑に関しては明確に線を引いた。
ユ・ヒヨルは6月22日、所属事務所Antennaの公式SNSを通じて、「長い間私に愛情と信頼を持って支持してくださった多くの方に心からお詫び申し上げる」と立場を明かした。
ユ・ヒヨルが自身の盗作疑惑に立場を示したのは、今月14日に続き今回が2度目だ。
14日当時は『ユ・ヒヨルの生活音楽』プロジェクトの2番目のトラックである『とても私的な夜』が、日本の巨匠・坂本龍一の『Aqua』と類似しているという指摘を受け、謝罪した。
ただ、坂本本人は「すべての創作物は既存芸術に影響を受ける。独創性を5~10%程度加味すれば、それは立派で感謝すべきこと」とし、「両曲の類似性はあるが、私の作品『Aqua』を保護するための法的措置が必要な水準だと見ることはできない」と伝えた。
これに対しユ・ヒヨルは、「坂本龍一先生の哲学と配慮が込められた手紙をいただいた後、坂本先生を偉大な芸術家として、そして温かい社会の大人として、より尊敬することになった。もう一度感謝申し上げるとともに、申し訳ない気持ちをお伝えする」と明らかにした。
そして、「依然として不足しており、知るべきことが多いということを学んで行く」とし、「創作過程でより深く悩んでチェックしたい」と強調した。
また、「熾烈に自分だけの世界を作り、自分の道を進む多くの同僚音楽家に謝罪の言葉を伝えている。私とともにしている若いアーティストたちのためにも、模範になれるよう、より責任感のある姿勢で最善を尽くす」と付け加えた。
ただ、2013年に放送されたMBCバラエティ『無限挑戦』(原題)の特集で披露した『Please Don't Go My Girl (Feat. キム・ジョハン)』と、アメリカのR&Bグループであるパブリック・アナウンスメント(Public Announcement)の楽曲『Body Bumpin』が類似している疑惑、また2002年発売で自身が作詞・作曲・編曲を手掛けたソン・シギョンの『Happy Birthday to You』と、1998年発売の玉置浩二の楽曲『HAPPY BIRTHDAY~愛が生まれた~』の導入部が類似しているという疑惑に対しては線を引いた。
Antenna側は上記2つの疑惑について、「影響と盗作は別問題であるため、単純な比較で議論になっている部分は同意が難しい」と否認した。
ユ・ヒヨルは『ユ・ヒヨルの生活音楽』アルバムのLPと音源発売を取り消すことで決定した。ユ・ヒヨルは「LP予約購入者には別途案内する予定だ。愛情を持って待ってくださった方々にもう一度申し訳ない気持ちを伝える」と謝罪した。
類似性を認めて謝罪し、原曲者もやはり彼の謝罪を受け入れ、支持したうえに、議論になったアルバムも販売中止となった。このため、ユ・ヒヨルをめぐる議論はひとまず一段階する見通しだ。
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